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【イベントレポート】ビジョンを描くだけでは不十分。国見健介が説くリーダーシップの本質 第2期 公認会計士2.0 ― 第8回講義の内容を公開!

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第3期公認会計士2.0、募集中!
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    <関連ページリンク>
    第2期 公認会計士2.0 イベント募集特設ページ
    第2期 公認会計士2.0 イベント概要
    第2期 公認会計士2.0 イベントレポート第1回(2025年7月13日)
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    第2期 公認会計士2.0 イベントレポート第7回(2025年12月7日)

    イベント概要 – 公認会計士2.0

    イベントプログラム第2期 公認会計士2.0 第8回
    開催日2026年1月18日 10:00-13:00
    開催場所CPASS LOUNGE(シーパスラウンジ)
    〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目14−20 新宿テアトルビル 6F
    概要2025年公認会計士試験の合格者数1092名(全体合格者1,636名、合格者数占有率66.7%)と過半数に達する合格者を輩出したCPA会計学院代表の「国見健介」が24年の会社経営で得た「経験」と「ノウハウ」を伝授する私塾『公認会計士2.0』です。

    ※1 令和7年公認会計士試験合格者1,636名(※2)に占めるCPA会計学院公認会計士試験合格者1,092名(※3)の割合で算出をしています。※2 公認会計士・監査審査会「令和7年公認会計士試験の合格発表の概要について」に記載の論文式試験合格者数をもとに記載しています。 ※3 2025年合格目標の初学者または再受験者対象のCPA本科コースを受講した方のうち、論文式試験に合格された方を対象としています。
    講師国見 健介(CPAエクセレントパートナーズ株式会社 代表取締役社長)

    CPAエクセレントパートナーズ株式会社代表の国見健介が、24年にわたる会社経営で培った経験とノウハウを伝授する「公認会計士2.0」講座。全10回のプログラムも第8回を迎え、いよいよ終盤戦へと突入した。今回のテーマは「リーダーとしての目標設定」。自らの志をいかにして深く腹に落とし込み、揺るぎない指針へと昇華させるかが問われる。

    公認会計士という資格は、キャリアを一生涯支える強力な武器となる。しかし、その専門知識を単なる実務スキルに留めるのか、それとも組織を牽引し、社会をより良くするための「経営の力」へと転換していくのか。そこに、真のプロフェッショナルとしての大きな分岐点が存在する。

    会計ファイナンス人材の育成と業界の変革に心血を注いできた国見が、自らの行動と時間をいかにして未来へ繋いできたのか。経営者として磨き上げてきたリーダーに求められる視座と思考法について、自身の生々しい経験に基づく言葉で熱く語り尽くした。

    [目標設定において国見が影響を受けた青木仁志氏の著書『経営者は人生理念づくりからはじめなさい』。参加者への課題図書として提示された]

    なぜ、リーダーは「高い視座」を掲げるべきなのか

    すべての起点となるのは目標設定である。講義の冒頭から、国見は「目指したものしか実現できない」という言葉を繰り返し参加者に投げかけた。組織が向かうべき目標こそが、そこに集う人々のエネルギーを方向づけ、協力者の質と量を決定づけるからだ。

    「目標設定には答えがないからこそ、粘り強く考え続けることが重要です。その際、最も意識すべきは『視座を上げていく』こと。視座を上げない限り、そこに共感してくれる人は増えないので、協力してくれる人のレベルも変わりません。例えば、皆さんが『年収3000万円稼ぎたい』という個人的な欲求を目標に掲げたとしても、周囲の優秀な方々が協力してくれることはないでしょう。高い志や優れた能力を持つ優秀な人材は、私利私欲の物語には乗ってくれないのです。リーダーが掲げるべき目標には、より高い視座、すなわち自分以外の多くの人々が『それが実現できたらより素晴らしい』と心から共感できる物語が不可欠となります」

    CPAエクセレントパートナーズ株式会社も、代表の国見が「公認会計士試験の合格者を増やす」ことだけを目標に掲げていたならば、その存在意義は限定的であっただろう。市場にあるパイを奪い合っているだけでは、誰も心から応援してはくれない。

    しかし、当社が目指すのはそこではない。競争が停滞していた予備校業界に革新をもたらし、合格後のキャリアまで含めた「生涯支援」を徹底することで、会計ファイナンス業界全体をより良くしていく。この大きな絵を描いたからこそ、「それだったら一緒にやりたい」と、大手企業のCxO経験者をはじめ優秀な人材が集まってきている。

    リーダーの器とは、どれだけ大きな物語を描き、仲間を巻き込めるかにかかっている。そしてその物語は、決して一人よがりであってはならない。メンバー、顧客、社会といったステークホルダーを巻き込み、「なぜ、あなたの組織が存在しているのか」という問いに、力強く答えられるものでなければならないのだ。

    [高い目標を掲げることの重要性を熱弁する国見]

    「絵を描く」だけでは終わらない。実現してこそ意味がある

    壮大なビジョンや目標を設定することは重要だが、それだけでは不十分だ。国見は、目標を「実現してこそ意味がある」と断言する。世の中のコンサルティング会社が描く「素敵なビジョン」だけで企業が成長するなら、すべての会社は爆発的に成長しているはずだ。現実はそうではない。

    「ビジョンを描いただけで満足してはなりません。それをどうやったら実現できるか、問い続けることが大切です」

    表面的な戦略要素を列挙することは誰にでもできる。しかし、真の競争優位性は、その裏側にある、さまざまな要素に宿る。例えば、当社における「公認会計士講座受講生のフォロー」だけでも、チューターと講師がどのように連携し、受講生のどのような課題を解決しているのか。その一つひとつを深く分析し、ボトルネックを特定し、リソースを投下していく。この地道で泥臭い実行の積み重ねこそが、ビジョンを現実に変える唯一の道である。

    国見は、評論家や学者に対して「外側から理想を言うのは誰でもできる」と厳しい視線を向ける。それは「実現する方が100倍大変」という、経営の現場を知る者としての実感から来るものだろう。公認会計士もまた、この罠に陥る危険性を孕んでいる。

    「経営とは、無数の要素が複雑に絡み合って動くものです。監査の際に『会計処理は正しいですか?』『内部統制上はもっとこうすべきです』と指摘することは、専門家としての務めかもしれません。しかし、経営者の立場からすれば、それは経営における100の重要課題のうちの1つ程度にしか感じられないのです」。

    規定に準拠することだけを指摘する専門家は、経営者から「公認会計士って、ちょっと面倒くさい人たちだよね」と見なされてしまう。財務諸表の適性性をチェックするという重要な役割を果たしつつも、それが会社全体の成長にどう繋がるのかという、より大きな視座を持つことが求められる。専門知識は、あくまで企業をより良くするためのツールであり、それ自体が目的ではない。この主従を履き違えたとき、専門家は価値あるパートナーではなく、単なる「業者」になってしまうのだ。

    組織を蝕む「水道管のボトルネック」を見極める力

    では、複雑な経営課題をどのように捉え、解決していくべきか。国見は、組織を「1,000種類ぐらいの水道管が繋がって連動して動いてるようなイメージ」で捉えているという。太さも材質も異なる無数の水道管が絡み合う中で、組織全体のパフォーマンス、すなわち水の総量を決めるのは、常に一番細い水道管、つまりボトルネックである。

    リーダーの重要な役割は、このボトルネックが今どこにあるのかを常に模索し、特定し、そこを広げるためにリソースを集中投下することだ。一つのボトルネックを解消すれば、また別のどこかが新たなボトルネックになる。この連続的な問題発見と解決のプロセスこそが、経営の本質なのである。

    さらに難しいのは、ボトルネックは日によって勝手に太さを変えていくということだ。外部環境の変化や内部の疲労によって、昨日まで問題なかった部分が、明日のボトルネックになりうる。今は順調に見える太い水道管も、「これちょっとそろそろ腐りかけてきてるから、あと2年後には穴が開くかもしれない」と予知するような、未来を見据えた嗅覚も求められる。

    これは、平面的な戦略図を眺めているだけでは決して見えてこない、動的で立体的な組織の姿だ。正解のない中で、総合芸術とも言える経営を成り立たせるには、絶えず組織の全体像を俯瞰し、最もクリティカルな一点を見つけ出す能力が不可欠となる。

    [受講生から鋭い質問が投げかられる場面もあった]

    成長スピードを上げる「一貫性」と「圧倒的な行動量」

    不確実な経営環境の中で、リーダーが唯一コントロールできるものがあるとすれば、それは自らの一貫性だろう。判断に迷う場面は無数に訪れる。その際に立ち返るべき最低限の判断軸、それが「ミッション・ビジョンの達成のために何が一番いいのか?」である。

    この軸がブレた瞬間に、組織はカオスに陥る。リーダーが好き嫌いや自身の幸せを優先すれば、メンバーはついてこない。特に、組織が困難な壁にぶつかったとき、その一貫性のなさは致命傷となる。「組織の業績がいいときはそういうリーダーにも人はついていきます。なんか、ついていった方がお金儲かりそうだなとか。でも、業績が悪いときって必ず来るわけですね。そういうときに人がグワーッと離れていっちゃう組織っていうのは、すごく弱くなっちゃいますから」。

    そして、その一貫性は「時間とお金の使い道」に表れる。リーダーが何に情熱を注いでいるか、その本音は隠そうとしても行動を通じて周囲ににじみ出てしまうのだ。

    この一貫性を担保するのが、圧倒的な行動量だ。普通のビジネスマンが年間2,000時間働くところを5,000時間働けば、人の2.5倍の経験を積むことができる。そして、国見自身が公開した直近10日間のスケジュールは、その言葉を裏付ける。大手銀行、監査法人、メディアなど幅広い組織の経営層との会食、中小企業庁や経済産業省の官僚との勉強会、そして自社のチューター研修。それは、組織の未来、ひいては業界全体の未来に繋がる人々との関係構築に、膨大な時間とエネルギーを投下していることの証左だ。

    ビジョンは、行動によってのみ血肉化する。リーダーの言葉の重みは、そのビジョンを実現するために、どれだけの時間を捧げ、どれだけの行動を積み重ねているかによって決まるのである。

    優越感や劣等感を捨てて他者と向き合う

    挑戦を続ければ、必ず他者からの評価や批判に晒される。その中で、リーダーはいかにして健全な精神状態を保ち、他者と向き合っていくべきか。国見は、まず「他者に対して優越感とか劣等感を感じるというマインドを極力ゼロにするべき」とアドバイスする。

    優越感は相手を遠ざけ、劣等感は負のエネルギーを生む。持つべきは、この両極端な感情ではない。「強烈な自信」と「強烈な謙虚さ」という、一見矛盾した二つの要素を両立させることだ。「今の自分はまだまだ。全然できていないことだらけ。だけど自分たちの未来に関しては圧倒的に信じている」。このマインドセットがあれば、自分より優秀な人々に囲まれる環境は、自己を卑下する場ではなく、圧倒的な成長の機会へと変わる。

    同時に、影響力を行使しようとすれば、必ず批判が生まれるという現実も受け入れなければならない。国見は「影響力が増えたら批判してくる人が絶対に出ると、強い覚悟を持ってください」と語る。誰からも批判されない無色透明な存在であるより、「100人中、50人からはめちゃくちゃ応援してもらえるが、20人からは圧倒的に嫌われている」という状態のほうが、リーダーとしてはるかに健全だという。

    その覚悟を、国見は自らの行動で示す。近年、公認会計士試験への英語導入が議論されているが、その導入方法に対して、国見は業界の未来を損なうものとして、金融庁に正面から反対の意を伝えている。「受験生の方々が膨大な時間をかけて勉強しているのに、英語という新しい負担を増やしたら、その分、会計の専門知識を蓄える時間が減り、学ぶ量が落ちることをイメージしてください」と。業界全体を良くするためであれば、監督官庁に対しても臆せず意見し、時には嫌われることを恐れない。

    リーダーシップとは、全方位に良い顔をすることではない。自らの信じる価値のために旗を掲げ、賛同者を集めると同時に、必然的に生じる批判や抵抗を引き受ける覚悟を持つことである。優越感や劣等感を捨てて他者と向き合う

    [自身の経験を軸にリーダーに必要な条件を語った]

    専門性を、社会を動かす力へ変える

    セッションの最後に、国見は公認会計士が持つポテンシャルの高さを改めて強調した。公認会計士試験に受かったのであれば、大きなポテンシャルを秘めた人材であることは間違いない。しかし、キャリアを重ねる中で「小さくまとまっていく公認会計士が多いと思っています」という課題も指摘する。

    その差はどこから生まれるのか。それは、会計ファイナンスという専門知識を、組織を率い、社会に働きかけるためのリーダーシップや経営の実践知へと昇華させられたかどうかの違いに他ならない。

    今回のセッションで語られたのは、ビジョン、実現力、一貫性、行動量、そして他者と向き合う覚悟といった、リーダーに不可欠な普遍的な原理原則であった。これらは、公認会計士という専門職の枠を超え、あらゆるビジネスパーソンにとっての道標となるだろう。自らの専門性を、いかにして社会をより良くするための力へと転換していくか。その問いに向き合い続けることこそが、「公認会計士2.0」が目指す未来なのである。

    公認会計士2.0 講師紹介

    国見健介
    国見 健介
    Kunimi Kensuke
    CPAエクセレントパートナーズ株式会社
    代表取締役社長
    <プロフィール>
    1999年10月 公認会計士論文式試験合格
    2001年 3月 慶應義塾大学経済学部卒業
    2001年 9月 CPAエクセレントパートナーズ株式会社設立 代表取締役就任
    2003年 1月 公認会計士登録
    2015年 4月 CPAキャリアサポート株式会社設立
    2022年 4月 ESネクスト有限責任監査法人社外ガバナンス委員就任
    2023年10月 ライフイズテック株式会社社外監査役就任
    2025年 3月 株式会社GENDA社外監査役就任

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