
公開日:2021/07/01
世界に通用する日本初の次世代ファームを創る 山本健太郎(株式会社SoVa 代表取締役CEO)のキャリア!
CPA会計学院の講師として活躍している山本健太郎さん。山本さんのこれまでのキャリアの軌跡と今後の展望、会計士という資格を取って良かったことについてお話しいただきました!
山本健太郎さんのプロフィール
山本 健太郎
株式会社SoVa 代表取締役CEO
山本健太郎さんの略歴
2014年11月 公認会計士論文式試験合格
2014年12月 TAC株式会社 公認会計士講座 財務会計論講師
2016年3月 慶應義塾大学 商学部 卒業
2017年9月 株式会社アオイエ 取締役CFO
2018年9月 TAC退社、CPA会計学院 講師へ
2019年9月 アオイエ退社、株式会社SoVaを起業 代表取締役 就任
01. キャリアの変遷、展望
ーー合格後の最初のキャリアで講師になった理由を教えてください。
自分は、21歳で論文式試験に合格したのですが、当時の合格者の平均年齢が26歳だったため、5年間ぐらいは好きなことをやろうと思っていました。直感的に講師が面白そうだったのと、「始めてみて合わなかったら監査法人に行けばいいし」という思いで、講師業を始めました。
やってみたら、予想以上に楽しかったですね。(笑)
多くの方の人生に大きな影響を与えることになるので、責任は重大ですが、その分やりがいも大きくて、自分にとってちょうどいい責任感とやりがいのバランスでした。
ーーどのようなきっかけでベンチャーに関わるようになったのですか?
講師の仕事は夜の時間がメインだったので、日中に自由な時間があったことと、講師だけではなく新しいことをして、刺激を受けていきたいと思ったことがきっかけですね。
大学3年生から講師をやっていて実務経験がなかったので、最初はボランティアで色々なベンチャー企業やNPO法人などに関わっていました。
ーー最初にボランティアで関わっていた際には、どのような点が大変だったのでしょうか?
お金を1円ももらっていないのに、会社へバリューを出せていないことが自分でわかってしまうのがつらかったですね。経理実務も労務実務も全くわからず、何もできない自分とのぶつかり合いが永遠に続いて、本当につらかったです。
ーーそのような中で実務スキルのキャッチアップはどのように行っていたのですか?
今でもそうなんですけど、僕の中でこれどうするんだろ?という業務にぶつかった時は、まずその分野の本を2冊買って、とりあえずそれを読み、その上でネット検索をして、記事を10本ぐらい読みます。そうすると、机上で学べることはある程度習得できるので、その後は、現場で実践し、わからないところは詳しい人に聞き、また実践するというのを繰り返していましたね。
ーーその後ジョインしたアオイエではどのような業務を行っていたのか教えてください。
1年目はバックオフィス関連の経理や労務、税務、資金調達、事業計画作成などに携わっていました。
2年目はバックオフィス担当の方が入社してくれたので、自分はフロントサイドに出て、新規事業の責任者やファイナンス業務をやっていましたね。
ーーその後どのようなきっかけでSoVaを起業したのでしょうか?
もともとは起業家になりたいと思っていたわけではなく、CFOが自分の会計士キャリアとしては一番いいんじゃないかと思っていました。
ただ、経営サイドで仕事をしていく内に、「もっとこういうことをしたい」、「メンバーにとってこういう会社でありたい」、「お客さんに対してもっとこういう価値を提供したい」という自分の中の情熱が湧き上がってきました。それを自分が100%の責任を持って自由にやるには起業が適していると思ったことがきっかけの1つです。
もう1つのきっかけは事業内容を思いついたことです。当時も今も誰もやっていない事業内容だったので、「誰かがやる前に先にやるか!」と思い、始めました。
ーーSoVaの事業内容について教えてください。
会計士、税理士、司法書士、社労士などの士業が行っている業務の内、テクノロジーで効率化できる部分を代替し、専門家という人とテクノロジーがコラボして、サービスを提供できるようなプロダクトを製作しています。
それにより、ベンチャーなどのお客様には自社でやるよりも時間やコストが少なくなり、より事業に注力できるようになります。また、士業の方々にはより付加価値の高い業務に時間を割いてもらえるようになります。そのような士業とテクノロジーが共存する世界を作っていきたいと考えています。
ーー経営者として一番苦労していることを教えてください。
今作成しているプロダクトは今までにないものだったので、人にどうやって伝えるかという点で苦労しましたね。また、誰もやっていない事業だったため、どう事業を作っていくかという点でも苦労しました。
ーーSoVaの今後の展望を教えてください。
日本発祥でグローバルに挑戦できるアカウンティングファームを作りたいと思っています。そこに向けて、今作っているプロダクトを多くのユーザーさんに使っていただいて、会社の規模を大きくしていき、論文合格者の方々が監査法人にいくかSoVaにいくか悩む状況を数年以内に作っていきたいと考えています

02. 仕事する上で大事にしていること(仕事論)
ーー仕事する上で大事にしていることを3つ教えてください。
まず、1つ目が、「一挙手一投足に意識を向ける」です。
経営サイドの業務やマネジメント業務をやることが増えて、仕事のときもプライベートのときも一挙手一投足を見られていると意識するようになりました。メンバーからは常に「役員」として意識されているので、どんなときでも発言や行動には気を付けるようになりましたね。
次に、2つ目が、「平等にえこひいきする」です。
以前、花まる学習会の高濱正伸さんが、「教育とは平等にえこひいきすることが理想」とおっしゃっていて、本当そうだな~と思いました。小さい頃、自分をえこひいきして可愛がってくれた大人のことって、好きになる傾向があると思うんですけど、えこひいきって、分かりやすく相手に愛情を伝えられる手段だと思うんですね。自分の愛情をしっかり届けることで、相手も信頼されていると自信になって、より高いパフォーマンスが出せるようになる。こういった関係を全員と平等に築けるといいな、と思っています。
最後に、3つ目が、「会計士という枠にとらわれないようにする」です。
会計士という資格を取ったことにより、監査やIPO、M&A、税務などのようにできることが出てくると思うのですが、どうしてもその中から選ぶという発想になりがちなのではないかなと思っています。
世の中にはやれることは無限大にあるので、「会計士だからこれをやらないといけない」と思わず、自分のやりたいことに対して、どう会計士を活かしていくかを考えるようにしています。
03. 会計士という資格を取って良かったこと
ーー会計士という資格を取って良かったことを教えてください。
大きく分けて、2点あると思っております。
まず、1つ目が、「会計士にならなきゃよかったと思うことが絶対にない」という点です。
収入、業務内容、周りからの評価、立場という面で考えて、苦労して会計士という資格を取ったことに対して後悔したことが一度もないんです。そういうことってすごくレアだと思っています。
次に、2つ目が、「会計士同士の繋がりが強くて温かい」という点です。
狭い業界ではあるので、共通の知り合いが多く、何かで悩んでいたら相談に乗ってくれたり、知り合いを紹介してくれたり、色々と教えてくれる人が多いと感じています。
心穏やかで優しい人が多いという印象を持っていますね。

山本健太郎さんのTwitterアカウントはこちら
https://twitter.com/uk41_ken
YouTubeチャンネルはこちら
https://www.youtube.com/@startuplabo_sova/featured
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