人と繋がり、可能性を広げる場

公開日:2023/05/24

  • FAS
  • 監査法人
  • 転職

内定獲得に向けての事前準備(FAS転職編)

古川拳土さんの記事

こんにちは。今回は、仮にFASへの転職を決断した場合の、内定獲得までの事前準備についてお話できればと思います。

「はじめての転職決断とFASへの転職を決めた背景」の記事にも少し記載しましたが、事前準備は大きく分けて、4点に集約されると考えていますので、以下それぞれお話できればと思います。

    01. 転職エージェントへのコンタクト

    「はじめての転職決断とFASへの転職を決めた背景」の記事にも記載しましたが、個人的に下記4点の理由から、転職エージェントを利用した方が良いと考えています。

    ・「経験及び知識の豊富なエージェントからは、志望業界について良質な情報をいただくことが出来るため、自ら調べるよりも業界理解が進みやすい」

    ・「面接対策や、履歴書・職務経歴書の添削等も対応していただける」

    ・「自分と相性が良く、かつ腕のあるエージェントを見つけることが出来た場合、選考先へ自分を上手くアピールして下さる」

    ・「上記のメリットを前提に、基本的に利用者側で費用が発生しない」

    例えばGoogle検索にて、「FAS 転職エージェント」と検索した際に、上位に出てくる会社様は、実績も豊富ですので、無料面談等申し込んでみても良いと考えます。

    まずはエージェント会社のHPより、無料相談に申し込みをしてみて、ご自身が一番お世話になりたいと感じたエージェントの方にご支援いただくのが良いと考えています。

    02. 転職エージェント選び

    どのエージェントにお世話になるかについて、悩まれる方もいらっしゃるかと思いますので、私が転職活動におけるエージェント選びの際に、意識していた判断軸について、何点か紹介できればと思います。

    ・「FAS業界について知見が豊富か」

    エージェントを利用させていただく目的の一つに、FAS業界に関する知識のインプットもあると思いますので、知識の豊富な方にお世話になった方が、最終的な内定獲得にも近づくと考えています。

    ・「キャリアについて説得力のあるアドバイスがいただけるか」

    私は転職活動の開始段階で、FASを中心に転職活動を進めるか、それとも戦略コンサルを中心に転職活動を進めていくか悩んでいましたので、複数社へ無料相談を申し込み、ご面談いただいたエージェント全員に、「現状の私のキャリアの志向性・スキルを鑑みると、FASと戦略コンサルのどちらがおすすめか」を質問しました。大抵のエージェントは、FAS、戦略コンサルそれぞれのメリットデメリットをご説明いただくにとどまっていたのですが、とあるエージェントの方は、明確にFASの方がおすすめな理由を丁寧にご説明いただきました。それをきっかけにその方にお世話になることに決めました。

    転職活動を進めていくと、いくつか悩むポイントが出てきます。そのタイミングで、より良いアドバイスをいただける方の方が望ましいと思いますので、当該観点も大事だと考えています。

    ・「志望する業界への転職実績があるか」

    直近に志望する業界への転職実績のある方の方が、想定問答の作成や面接官の情報についてなど丁寧にアドバイス下さり、有利となることが多いですので、そういった方にお世話になることをおすすめします。なお、直近の転職実績については、エージェントの方に具体的に質問してみると、見えてくると思います。また、転職実績の多い方の場合、自分の志望する会社の採用担当者とも強いコネクションがある可能性もありますので、いざという時に自分をプッシュして下さり、内定に繋がる可能性が高くなると考えています。

    ・「エージェントと相性が合うか」

    相性の合う方の方が、自分を選考先の会社にプッシュして下さる可能性も上がりますのでおすすめです。また、何より相性の良い方の方が純粋に転職活動を楽しめますし、丁寧にサポートして下さるので、この観点からもおすすめです。なお、私の場合もFASへの転職を支援下さったエージェントの方とは意気投合し、今でも定期的にご飯に誘っていただく関係です。

    以上4点が、私がエージェントを選ぶ際に意識していた判断軸となります。

    皆様が、相性の合うエージェントの方とお会いできることを心より祈っております。

    03. FAS業界に関する知識のインプット

    当該インプット方法については、主に下記3点に分かれると理解しています。

    ・「ホームページ」

    例えば「FAS 転職」などのワードを検索してみると、関連サイトがいくつか出てきますので、ご自身で気になったサイトを確認されると良いかと思います。

    ・「書籍」

    私の執筆した記事にて、FASの部門毎におすすめの書籍をピックアップしておりますので、是非そちらの記事を参照いただければと思います。

    FAS部門及び関連書籍の紹介(その1)

    FAS部門及び関連書籍の紹介(その2)

    ・「エージェント」

    前述の通り、FAS業界に詳しいエージェントの方からは、情報をインプットできる機会があると思います。

    上記インプット方法を使って、FAS業務の中でもご自身が興味のある業務について絞り込み、当該業務におけるキーワードについては、知識がない方にも上手く説明できるくらいには理解を深めておくと良いかと思います。
    (例)バリュエーション業務の場合、DCF法、類似会社比準法、類似会社の選定、PPA、CAPMなど

    また、面接の際には、必ず興味のある業務内容は何か聞かれますので、この点についても知識をインプットしながら考えていくと良いかと思います(バリュエーション業務の場合、類似会社の選定など)。

    04. 面接対策の実施

    個人的には、面接にて聞かれる内容は下記の5点に整理されると考えています。

    ・「職務経歴書の掘り下げ」

    まずは職務経歴書を作成することになるかと思いますが(職務経歴書の書き方については、エージェントの方にアドバイスを貰えるかなと思いますので、割愛させていただきます)、職務経歴書を一通り完成させた後、より掘り下げられそうなポイントをピックアップし、更にどのような形で掘り下げられるか、そしてそれに対する回答を整理されるのが良いかと思います。

    ・「これまでの業務経験を、FASの業務へどのように生かせるか」

    こちらはどの面接でも確実に質問される項目になると思いますので、整理されることをおすすめします。

    ・「ご自身の強み・弱み」

    こちらも確実にどの面接でも質問されます。言わずもがなですが、弱みについては、裏返せば強みになりうる内容をお話されることをおすすめします。

    ・「志望動機」

    面接にあたって、まずは志望動機を整理される必要がありますが、志望動機に付随して、聞かれることの多い質問もいくつかございますので、こちらに対する回答も準備されることをおすすめします。当該記事の続編にて、より具体的に質問される可能性のある項目について、私が当時想定問答として作成していた内容と合わせて紹介させていただきますので、乞うご期待下さい。

    ・「業務に関連する基礎知識の確認」

    前述の内容とも重なりますが、業務の基礎知識に関する質問も当たり前にされますので、対策される必要があるかと思います。

    まとめ

    以上、今回の記事では

    ・転職エージェントへのコンタクト
    ・転職エージェント選び
    ・FAS業界に関する知識のインプット
    ・面接対策の実施

    の4点について記載させていただきました。

    次回の記事では、上記「面接対策の実施」について、より具体的な内容を記載出来ればと考えていますので、こちらも是非お読みいただけますと幸いです。

    また、当サイトを運営されているCPASS様は、私の会計士試験時代の母校であるCPAが、会計人材のキャリア支援のために展開しているサービスとなっています。
    私もCPASS様のビジョンに共感し、このような形で記事を書かせていただいております。
    また、CPASS様では転職エージェントサービス(CPASS CAREER)も運営されていますので、転職を視野に入れている方やそうでない方も是非一度キャリア相談を申し込んでみることをおすすめします。

    最後までお読み下さりありがとうございました。

    この記事を書いた人

    慶應義塾大学経済学部卒業。公認会計士試験に合格後、2017年2月より有限責任監査法人トーマツへ入所し、会計監査業務、内部統制監査業務、定期採用関連業務に従事。その後2020年7月より、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社にて企業価値評価業務や会計監査支援業務、財務分析業務等に従事。
    2022年4月より株式会社Clearにて経営企画業務、その他コーポレート業務全般(経理、労務、財務、法務)に従事。

    新着記事

    LBOとは

    2023/01/10

    LBOとは
    モヤカチ

    2021/07/05

    モヤカチ
    問題解決

    2021/07/05

    問題解決
    PEとVCの違い

    2021/05/10

    PEとVCの違い

    新着記事をもっと見る