公開日:2022/01/15
【学生非常勤企画】監査法人学生非常勤として働く大学生にインタビュー!
CPASS運営スタッフの記事
イントロダクション
今回は、2020年度論文式試験合格者の関野光紗さんにインタビューをしました。
関野さんはCPAのチューターを務める一方で、学生非常勤として監査法人で勤務しています。
「学生非常勤はどのような業務を行うのか」、「学生非常勤の醍醐味は何か」など、学生非常勤の実態を赤裸々に語っていただきました。ぜひご覧ください。
プロフィール
関野 光紗
慶應義塾大学在学中
PwCあらた有限責任監査法人 学生非常勤
1999年生まれ 神奈川県出身。慶應義塾湘南藤沢中・高等部卒、慶應義塾大学法学部法律学科4年生。
高校3年生で簿記に興味を持ち始め、大学3年時に公認会計士試験に在学中合格。海外の小学校に通っていた経験がきっかけで、「世界を舞台に仕事がしたい」と思い、将来は海外業務に従事することを目指している。
◆なぜ公認会計士を目指そうと思ったのですか?
慶應義塾大学の附属高校に在籍し、大学受験がなかったため、高校生の時に学部や進路をじっくり考える時間がありました。
何かしらのスキルや武器を身に付けたいと考えていた時に、公認会計士という職業があることを知りました。
「会計の知識を持っていたら自分の将来の可能性を広げることができ、無駄にはならないな」と思い、公認会計士を目指そうと心に決めました。
◆PwCあらた有限責任監査法人を選んだ理由を教えてください。
もともと、会計士になることが自分の中でゴールではなくて、あくまでも自分のキャリアの通過点として考えていたんですね。
なので、今後突拍子の無いことであっても、自分がおもしろいと感じることであれば積極的に挑戦していきたいと思っていました。
そんな時に、就職活動の時にたくさんの方々とお話した中で、特に印象に残ったのが、あるPwCの職員の方の言葉でした。
その方の「毎年、履歴書を更新するようなキャリアにしてほしい」という言葉が、私の考えととてもマッチしていたんです。
PwCには挑戦を後押ししてくれる環境が整っており、実際に若手のうちから色んなことに挑戦している方が多くいらっしゃいます。
例えば、1年目からアドバイザリー業務を経験されている方や若い年次のうちから海外経験をされている方もいますね。
「そのような環境に身を置くことができれば自分も何かに挑戦し続けることができるし、何より常にワクワクしながら仕事に取り組むことができるんじゃないかな」と思うようになり、PwCに入社することを決めました。
◆関野さんの1週間のスケジュールを教えてください。
関野さんのある1週間のスケジュール
大学4年生の秋学期時点では卒業に必要な単位を既に取り切っているため、今はあまり大学に行っていないですね。
週4日は非常勤として働き、残りの3日はチューターとして働くか遊ぶかのどちらかです。
一方で、4年生の春学期は単位が30単位残っていたため、4~6月は研修や非常勤に打ち込みつつ、7~9月は学業に専念していました。
◆どのような勤務スタイルで働くのですか?
監査業務の場合は、自分に割り振られているタスクと期日が常時確認できるようになっているので、基本的にはそれに沿って業務を行うスタイルです。
私のチームでは週に2回ほど進捗状況の報告をするオンライン会議であるのですが、それ以外の時間管理は一任されており、比較的自由な勤務スタイルだなと感じています。
◆日々の業務の中で特に印象に残っている業務はありますか?
(1)リクルートイベントに登壇者として参加
「学生非常勤の働き方」と「若手の挑戦」というテーマでお話をしました。
具体的には学生非常勤の業務内容や自分から見たPwCの魅力などについてお話しました。
(2)社内の研修資料のパワーポイント作成
上司の方から、「研修の資料を作ってみないか」とのお声掛けをいただき、「ミーティングのマネジメント方法」という研修資料を一部作成することになりました。
“どのようなレイアウトにすれば読みやすい資料になるのか”を考えながら作成できたのでとても楽しかったです。
また、研修資料を作成する中で色んな方の意見を伺ったり、過去に社内で実際に作られていたスライド等を見せていただいたりすることができ、とても勉強になりました。
(3)クライアントの取締役会・監査役会の議事録の英訳
小学生の頃は海外に住んでおり、「英語は得意です」とインチャージの方に伝えた結果、議事録の英訳の仕事を任されました。
英語が得意と言っても日常会話程度であり、私が担当していた保険会社で使われる専門用語の英訳には苦労しました。
そのおかげで、短期間ではありましたが、たくさんの新たな英語の単語を知ることができました。
※学生非常勤が主に担当する業務については、こちらのページにてまとめてあります。ぜひご覧ください。
◆どのようなところにやりがいを感じていますか?
裁量の余地が多くあり、自分で考えて行動できるところにやりがいを感じています。
監査業務の場合インチャージの方から指示を頂くことが多いのですが、指示の内容が詳細すぎないため、自分である程度考えて行動することができるのがとても楽しいです。
もちろん、上司の方から適宜フィードバックや進捗の確認をして頂けるので、自分の認識が正しいのかチェックしながら進められ、安心して業務に取り組むことができます。
また、“昨日できなかったことが今日できるようになった”、“前回3時間かかった業務が今回は1時間でできるようになった”など、徐々に自分の作業効率が上がっていくのを肌で感じることができることもやりがいの一つです。
入社して間もない頃は、初めてのことばかりで指示の内容が理解しきれず、悶々とすることもありましたが、「自分で考える余地を与えてくれるということは、実はとてもありがたいことだな」と今では思っています。
◆学生非常勤のメリットは何ですか?
学生という立場でありつつも、同い年の人たちよりも早く色んなことを経験することができたり、スキルを身につけたりすることができることだと思います。
私は若いうちになるべく吸収できるものを吸収したいと考えているので、一足先にキャリアを積むことができることがとても魅力的ですね。
その一方で、時間にゆとりがあるのも学生非常勤のメリットだと思っています。そのため、アサインがない日は学生生活を思いっきり謳歌しています。
↑お休みの日に、大学のクラスの友人と集まって食事をしました。
この日集まった友人達には、受験生の時からずっと応援してもらっていたので、本当に感謝しています。
また、非常勤やチューターは他のアルバイトと比べて時給が高いので、このような美味しいご飯に気兼ねなく行けるのも醍醐味です!
◆学生非常勤のデメリットは何ですか?
デメリットは、通常のアルバイト等に比べて、一度アサインが決まるとやむを得ない場合を除いて容易に休むことができないということです。
学生ではありながらも、社会人としての自覚が求められるため、アサインの日程を中心に旅行や他の予定を入れることが必要になります。
◆今後のビジョンについて教えてください。
早く海外駐在に行ってみたいです。
小学生のときにインターナショナルスクールに通っており、色々な国の人たちと交流をしたり多様な文化を学んだりすることができました。
そのため、将来は海外で働くことや、色々な国の方と働くことに憧れがあり、海外駐在に挑戦したいと思っています。
PwCに入社したいと思ったきっかけとなった方もニューヨークで勤務されていたので、ニューヨークで働いてみたいですね。
そのため、今は海外駐在に必要なスキルを逆算して、行動するようにしています。
例えば、私が海外に行ったのは小学生だったため、使用する英語が少し幼稚なんですよね。英語をビジネスでも使用できるように再度英語の勉強をしています。
◆学生非常勤として働くか迷っている学生の方へメッセージをお願いします!
私は、学生非常勤としての勤務を強くおすすめします。
学生のうちから社会人に近い経験をすることで、視野が広がり、早い段階から今後のキャリアプランをイメージしやすくなるのではないかと思います。
また、通常の学生向けのアルバイトと比べると時給も高いので、学生生活を充実させるためにも良い選択肢と言えます。
◆おまけ 学生非常勤で稼いだお金で何か購入したものはありますか?
お財布を買い替えました!
あとは、家族が受験生の時にたくさんサポートしてくれたので、家族へのプレゼントも買いましたね。
例えば、母には高級ヘッドスパのチケットをプレゼントしました。
こちらのサイトにて、学生非常勤の制度について解説しています。ぜひ、こちら併せてご覧ください!
この記事を書いた人
「人と繋がり、可能性を広げる場」CPASSを運営するスタッフ達です。CPASSメンバーは、20~40代まで幅広い年齢層の公認会計士達を中心に、キャリア支援のプロフェッショナルなど様々なバックグランドを持つメンバー達で構成されています。「絶対に会計人達の役に立つ情報発信する」、「CPASSにしか出せない価値を提供する」をミッションとして集まった熱いメンバー達です。CPASS独自の視点からの見解を是非、楽しんでください。
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