
公開日:2023/04/18
監査法人からスタートアップへ!スタートアップ企業のバックオフィスを初期から支え続けている、公認会計士中島悠太(株式会社クラス執行役兼管理部長)のキャリアとは
今回のロールモデルは、株式会社クラス執行役兼管理部長の中島悠太さんです。
中島さんは、監査法人でキャリアをスタートさせた後、創業当初の株式会社クラスにジョインして現在の規模になるまでバックオフィスを支え続けた方です。
中島さんにはスタートアップへ転職した経緯や中島さん自身の考え方について深掘りしてお聞きしましたので、ぜひご覧ください。
中島悠太さんのプロフィール
中島 悠太
株式会社クラス 執行役兼管理部長
公認会計士
大学3年次に公認会計士試験に合格。
大学在住時に上場企業の経理をアルバイトとして従事。
卒業後、有限責任監査法人トーマツへ入社。国内監査の事業部で国内大手上場企業を中心に、財務諸表の監査やJ-SOX、IFRS監査業務などに従事。
また、トーマツ時代にはリクルート業務もプロジェクトリーダーとして推進。その後、株式会社クラスへ入社。クラスでは、コーポレートの責任者としてバックオフィス業務を管掌。その他、上場準備業務なども従事。
中島悠太さんの略歴
2014年:公認会計士試験論文式試験合格。
2016年:有限責任監査法人トーマツ入社。
2018年:株式会社クラス入社。
2018年:同社管理部長就任。
2018年:同社執行役員就任。
01. 監査法人時代に活きた事業会社でのアルバイトの経験
―中島さんは合格後のアルバイトに監査法人の非常勤を選ばずに、事業会社の経理を選ばれたとおもうのですが、どのような経緯でそのような選択をしたのですか?
当時は、監査法人の非常勤という選択肢も頭にはあったものの、1年後には監査法人に就職することが決まっていたので、違う経験をしてみたいという思いがありました。
どこに行こうかと考えた時に、たまたま先輩から経理や管理部門のアルバイトのお誘いがあり、面白そうだなと思い始めました。
―先輩との繋がりがきっかけになったのですね。そのアルバイト先ではどのような業務を行っていたのですか?
当時既に上場していたので、月次の決算の補助や、有報の作成を手伝っていました。
宝印刷やプロネクサスに電話しながら「ここはどうやって作成するんですか?」と聞いて試行錯誤しながら作っていましたね。
―上場企業の経理や開示を作る側の経験が学生時代にできたのですね。その経験は監査法人ではどのように活きたか教えてください。
数字の裏側の業務や、どんな資料がありそうかなど、経験していないと見えづらい部分が入社当時からイメージできたのは良かったですね。経理の方とのコミュニケーションがスムーズにできたことも、経理のアルバイトの経験が活きたところだと思います。
02. 転職先にスタートアップを選んだきっかけ
―監査法人時代にはキャリアについて、どのようなことを考えられていたのですか?
監査を2年半経験していく中で、監査業務の奥深さを感じながらも、監査の目的から辿ると行っている業務は、科目が違うだけで本質的なところは一緒なのかなとも感じていました。
自分はもっと専門性を深めていくべきなのか自問した時に、自分は専門家と専門家をつなげる窓口のような、ゼネラリスト的なキャリアを歩んだ方がやれることの幅が広がるのではないか、と考えるようになりました。
―ゼネラリスト的なキャリアが自分にはあっていると自己分析されていたのですね。そこで最終的にスタートアップを選んだのはどのような経緯だったのですか?
当初スタートアップという選択肢は考えていなかったのですが、今の会社の代表との出会いをきっかけに、スタートアップに飛び込むというキャリアを考えるようになりました。代表は、コンサル出身で、会社の立ち上げと売却をすでに経験されている方で、この人と一緒に仕事をしたら成長しそうだなと感じたことが大きかったです。
また、創業当初だったのでゼロイチの経験ができるという環境も、入社を決定づける一因になりました。

03. 株式会社クラスでの仕事内容・やりがいについて
―今、中島さんはどういった事業を統括されているのですか?
今は、バックオフィス全般(人事、経理、法務、労務、総務)を見ています。一部、経営企画にも携わっています。
―入社当時はどのようなことをやられていたのか教えてください。
一番最初に課されたミッションは「評価制度を作る」ことでした。
もちろん経験外の業務だったため、本を4〜5冊読んだり専門家にヒアリングしたりして、聞いたことを実行するという作業を繰り返して、とにかくがむしゃらにやって形にしていきましたね(笑)。
―学びながら進んできた4年間だったのですね。約4年間経験してどのようなところにやりがいを感じましたか?
一番やりがいを感じたのは、「ゼロイチを作っていく経験」ですね。今まで自分ができなかったことができるようになった成長を感じていました。その経験によって、自分の幅や視野が広がっていると感じています。
―コンフォートゾーンから出るチャレンジを繰り返して今があるのですね。ただ、そのチャレンジには不安がつきものだと思うのですが、そのあたりはマイナスに捉えずに進めたのですか?
そうですね、コンフォートゾーンにいることへの危機感は常に持つようにしているので、そこを抜け出すチャレンジはマイナスには捉えてなかったですね。
04. 今後のキャリアビジョン
―今、IPO準備中だと思うのですが、中島さん自身は今後どのようなキャリアを歩もうと考えているのですか?
まずは、今の会社を大きくしていくというところは軸としてありますし、自分のやりたいことが他にも出てきた場合は他のことをやる可能性もあるかもしれないです。その時々でどうしたいかは決めていきたいので、選択肢の幅は広げておきたいと思います。
―中島さんはまだ29歳なので、まだまだ可能性が広がっていますよね。1回IPOを経験できれば起業もCFOも、独立してIPO支援もできますもんね。
―そうですね、1回飛び出ることによって選択肢の幅が広がるというのはあると思うので、会計監査以外の領域を経験することは非常にポジティブに捉えていいのかなと思います。
―そこをリスクと思わず、自分の可能性を広げていくという形でチャレンジしてもらうといいですよね。
―はい、そう思います。
05. 中島悠太さんから若手へのメッセージ
―今までの経験から若手会計士にアドバイスをお願いします。
今振り返って、監査法人時代にしておくといいなと思うことは2点あります。
1点目は、将来どんな仕事につくにしろ「目の前の業務や仕事をやりきる」ことです。
もちろん自分の力がつくのはそうですし、周りとの信頼関係が築けることは将来に必ず繋がってきます。
2点目は、選択肢を広げるという意味で「いろいろな人に会う」ことです。
監査法人外で活躍している会計士の話もそうですし、違う業界の方と話す機会を設けるのも大事だと思います。若いうちからこの習慣を身につけることで、自分のやりたい軸が見つかってきたり、幅が広がってくると思います。
―目の前のことを本気でやって、バリューを出すことで力がつき、それと並行して世界観を広げるためにいろいろな方と会うみたいなことが両立できるといいですよね。
―はい、そう思います。
―10年前と比べれば圧倒的に事業会社側に出る会計士が増えているので、10年後は、更に増えているんじゃないかなと思って私自身も楽しみなんですよね。
そういう時は、中島さんみたいな先に切り開いた人たちが、より活躍していると、後に続く若者も増えそうですよね。
―皆さんのためにも頑張ってやりきりたいと思います。
―中島さんは会計士交流会にタイミングが合う時に参加していただいているので、もし直接もっとお話を聞きたい方は、毎月開催している会計士交流会のゲスト情報を見ていただいて中島さんの名前が載っている会にご参加ください。本日はありがとうございました。
こちらの記事はインタビュー動画の一部を抜粋して作成しております。ぜひインタビュー動画もご覧ください!
この記事を書いた人
「人と繋がり、可能性を広げる場」CPASSを運営するスタッフ達です。CPASSメンバーは、20~40代まで幅広い年齢層の公認会計士達を中心に、キャリア支援のプロフェッショナルなど様々なバックグランドを持つメンバー達で構成されています。「絶対に会計人達の役に立つ情報発信する」、「CPASSにしか出せない価値を提供する」をミッションとして集まった熱いメンバー達です。CPASS独自の視点からの見解を是非、楽しんでください。
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