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公開日:2022/11/25

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フリーダムに会計士業界を駆け抜ける!独立会計士・俣野和仁(BlueWorksGroup代表)のキャリア!

今回のロールモデルは、BlueWorksGroup代表、俣野和仁さんです。俣野さんは、監査法人でキャリアをスタートさせた後、独立の道へ進み、会計コンサルファームや税理士法人などを設立されました。また、現在は監査法人のパートナーや社外監査役としても活躍されています。今回俣野さんには、会計士を志したきっかけや独立に至った経緯などをお聞きしましたので、ぜひご覧ください。

    俣野和仁さんのプロフィール

    俣野 和仁

    公認会計士/税理士/弁護士BlueWorksGroup代表

    公認会計士・税理士

    あずさ監査法人では日系上場企業を中心とした監査業務に従事し、リクルートPJリーダーも務める。

    4年勤務後、独立の道へ進み、会計コンサル会社や税理士法人、関連会社を設立し、BlueWorksGroupを創業。

    その他、日本公認会計士協会東京会の青年部の活動や、南富士有限責任監査法人のパートナー、Tokyo Pro Market上場企業の社外監査役等も務める。

    俣野和仁さんの略歴

    2012年 公認会計士論文式試験合格
    2013年 有限責任 あずさ監査法人 入社
    2017年 俣野公認会計士事務所 設立
    2018年 BlueWorksグループ 創業
    2018年 BlueWorks株式会社、BlueWorksAccounting株式会社、税理士法人BlueWorksTax 設立
    2021年 BlueWorksSupport 設立
    2021年 南富士有限責任監査法人 創業メンバー

    01. 独立に至るまで

    ――俣野さんが会計士を目指したきっかけを教えてください。

    私が会計士を目指したきっかけには、高校時代から大学卒業後までの出来事が深くかかわっています。

    私は中学受験を経て中高一貫の進学校に入学したのですが、入学後はバイトや麻雀に明け暮れ、最終的には退学することになってしまいます。高校中退後は夜の世界に足を踏み入れるなどフラフラしている時期もあったのですが、友人が大学に通いだすタイミングで危機感を感じ、大学への進学を決心しました。受験勉強の末に関西大学へ進学したものの、大学でもやりたいことが見つからずバイトばかりしていました。大学時代は主に建築や土木などガテン系のバイトをしていたのですが、それが非常に楽しかったです。就活のやる気が出なかったこともあり、大学卒業後もしばらくはガテン系の仕事に従事していました。

    ただあるとき人生を振り返り、このままではやばい!と危機感を持ちました。幸いにも勉強は中学生の頃から得意だったため、得意な勉強を活かして最難関である三大国家資格に挑戦しようと思いました。また、三大国家資格の中でも、医師や弁護士と比較して公認会計士は早い時期から働き始められるため、公認会計士試験の受験を決意しました。

    合格した今だからこそ言えますが、公認会計士は学歴不問かつ試験のみで勝負が決まるため、一発逆転の機会が得られる非常に良い資格だと思います。

    ――その後20代後半で見事合格されて監査法人に入所されますが、監査法人ではどのような業務に従事していましたか?

    監査法人では、一般事業会社や公的機関の会計監査業務を行っていました。また、リクルートプロジェクトのリーダーに任命されリクルート活動に積極的に関与したり、社外活動として公認会計士協会青年部の活動に従事したりもしました。

    ――独立を真剣に考え出したのはどのタイミングですか?

    入所から3年半が経過したタイミングです。

    実は、入所後2年ほどアサインされていたチームはかなり厳しいチームで、パフォーマンスを評価していただく機会がなかなかありませんでした。当時はあまり組織外に意識が向かず、今やめると逃げたことになってしまうというような思いがありました。

    しかしその後、社内のローテーション制度でチームが変わり、しっかり評価していただける環境になったことで、組織の外に出るという選択肢が徐々に現実味を帯びていきました。

    ――実際に独立されたのは入所から4年半が経過したときと伺いましたが、独立を検討してから実際に独立するまでの1年間でどのような心境の変化があったのですか?

    入所3年目で独立の道を真剣に考えだしたものの、同時に大きな不安も抱えていました。というのも、私は地元が東京ではないため地場があるわけでもなかったですし、監査法人ではスタッフしか経験していないため会計監査を一人で回す力もなかったのです。そこで、独立にあたって知識や経験をもう少し積みたいと考え、独立を決心したものの監査法人にあと1年だけ残るという選択をしました。

    その1年間では監査法人外の人たちと積極的に交流するよう心がけ、独立会計士の方との繋がりをたくさん作ることができました。彼らから独立会計士のリアルな話を聞き、独立がより身近なものになっていった気がします。

    このように独立に関する知識を深めていったのですが、入所4年半が経過したタイミングで再び独立について真剣に考えてみたところ、独立への不安は、1年前と比較して1ミリも小さくなっていませんでした。確かにこの1年間、一生懸命に情報収集やスキルアップを行いましたが、それは独立への不安を直接縮小させるものではなく、結局のところ独立のことは独立してみないとわからないということに気づいたのです。そこで、最終的には勢いに任せて監査法人を飛び出しました。

    02. 独立後の歩み

    ――独立して最初の1年はどのような業務に従事されたのですか?

    最初の1年は、監査バイトと会計コンサルの二次受けを合わせて100日程度行っていました。またありがたいことに、独立前にお会いしていた先輩独立会計士からお仕事をいただくことも多々あり、先輩のお手伝いとして税務申告書や連結決算の作成支援なども行いました。

    独立前は生活していけるかとても不安でしたが、いざ独立してしまうと年間スケジュールはすぐに埋まっていきました。1年目の売上は確か1,500万円くらいだったと思います。

    ――現在は事務所の人員を拡大していっている状況だと思いますが、どのような経緯で組織化に舵を切ったのですか?

    1年目で売上1,500万は、自分としては良いスタートを切ることができたと思うものの、私自身はリソース限界ギリギリまで働いていました。土日や祝日も返上で仕事をしていたため、自分のスキルや市場価値を上げるようなチャレンジングな仕事をこなすリソースがない状況でした。このままでは私の会計士としてのマーケットバリューはどんどん陳腐化してしまうという焦りを感じ、短期的な目標である「生活するためのお金を稼ぐ」ということと、長期的な目標である「スキルアップ・自己研鑽」をうまくポートフォリオを組みながら、なおかつ1つの案件に頼ることにならないようリスクヘッジする必要があると感じ、仲間が欲しいと思うようになりました。1人を2人へ、2人を3人へといった具合にリファラルで人員を増やしていき、最近では外部からの採用も行っています。

    03. 今後の展望

    ――俣野さんの今後の展望を教えてください。

    BlueWorksグループを総合ファームとして発展させ、所属している有資格者が飽きることがないよう新しいことに挑戦し、スタッフは、入社時は未経験でも、ここで働けば一人前の会計コンサルタントになれる、そんな事務所にしていきたいです。最終的には、私の事務所からBig4に転職する人材が現れてほしいと思っています。

    最近の情勢を見ていると、本当に会計人材や経理人材の不足を思い知らされます。しかし逆に言えば、会計・経理スキルを持つ人材は高く評価されるということでもあります。私の事務所では、未経験で入社してくれた方々に、会計・経理スキルをできるだけ身に着けられる環境を整えていきたいと考えています。そして会計コンサルタントとして成長していただき、Big4に転職したり、私と一緒に事務所を大きくしていったりしていただきたいと思っています。


    BlueWorksGroupのWebサイトはこちら

    南富士有限責任監査法人のWebサイトはこちら

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