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公開日:2024/04/09

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【イベントレポート】≪大阪開催≫ CPASS会計士 キャリアトーク&交流会

イベント概要

こんにちは!初めまして、CPA会計学院大阪梅田校チューターの長門です。
今年からCPASS関西のお手伝いをさせていただくこととなりました。
よろしくお願いいたします!

それでは早速、3/19にCPASS関西で開催されたキャリア形成に関するイベントについてお伝えしていきたいと思います!

公認会計士には幅広いキャリアの選択肢がありますが、その中で上場企業や会計コンサルティング事務所での勤務を目指す方々が年々増加しています。しかし、監査法人との業務内容の違い等、具体的な情報を入手するのはなかなか難しい状況です。
そこで今回のイベントでは関西の上場企業や会計コンサルティング事務所で活躍する会計士4名をゲストにお迎えし、その業務内容、キャリアアップの方法などを具体的にお話しいただきました!

 ご登壇者様のプロフィール

株式会社I-ne(アイエヌイー)

ファイナンス部 部長 杉江徹郎さま

2008年に公認会計士論文式試験合格後、有限責任 あずさ監査法人に入所、KPMG税理士法人での国際税務アドバイザリーを経て、2019年3月に株式会社I-neに入社。
経理財務、中期経営計画、管理会計などファイナンス領域全般に従事。
2020年東証マザーズ(当時)上場、2023年東証プライム上場を主担。

株式会社JRC

執行役員 常川陽介さま

新日本有限責任監査法人、デロイトトーマツコンサルティング合同会社にて、財務、戦略立案、M&Aアドバイザリー業務等に従事。
2017年12月にインテグラル株式会社に入社。プライベート・エクイティ投資業務に従事し、企業の成長をハンズオンで支援。
現在は株式会社JRCにて、管理、新規事業、M&Aを担当。

株式会社ナレッジラボ

取締役COO 門出祐介さま

PwC京都監査法人にて、監査業務、IPO目標企業の支援業務に従事した後、2018年にナレッジラボに参画。
ナレッジラボでは、バックオフィスのDXコンサルティングと、管理会計SaaS「Manageboard」の事業立ち上げを担当し、2020年より現職、取締役COO。

株式会社わかば経営会計

パートナー 勝田 賢次さま

2020年、わかば経営会計に入社。鶏卵日本最大手の会社の事業再生をはじめ、私的整理を中心として多くの事業再生業務に関与。
大手監査法人出身の公認会計士というバックグラウンドを活かし、事業再生業務に加え監査法人対応や管理会計周りのコンサルティング業務、税務顧問業務、事業承継、M&A等にも数多く関与。 コンサルティング業務については特に原価管理の分野に精通、原価管理制度構築、原価計算制度の設計・改善による原価改善、グループ内業績管理制度の構築等で多数の経験を有する。

キャリアトーク(1) 株式会社I-ne 杉江徹郎様

まずは、杉江さんに現在のお仕事と公認会計士の事業会社での活躍の可能性についてお話していただきました。

杉江さんは現在株式会社I-neでファイナンス部長としてご活躍されています。I-neという会社はあまり聞きなじみのない方が多いかもしれません。しかし、「BOTANIST」、「YOLU」と聞くとご存じの方も多いのではないでしょうか。そうです!I-neさんはあの有名なヘアケア商品を作っている会社です。ここ数年の成長が著しく、2023年には東証プライム市場への上場も達成されました。その中で杉江さんはFP&Aチームに所属し、経理財務、中朝期計画などファイナンス領域全般に携わっているそうです。

そんなFP&Aチームで働くことの魅力を4点教えていただきました。

①成長機会が豊富にあること

大手企業では実現しないような複数の業務への関与や横の連携が経験できる。

②成長企業であること

成長する企業のカルチャーを実感すると共に自身でも体現することが可能になる。

③会計士が2名在籍していること

会計士がポテンシャルを発揮し、キャリアアップできる土壌が備わっている。

④高い多様性と生産性

チームには元コンサル/営業/CPA/外資など多様な経験をもつ方々が在籍し、各々の強みを活かした対話と協力によってスキルや生産性が飛躍的に向上する。

さらに会計士の事業会社での活躍の可能性とそのために必要なスキルについてもお話しいただきました。

杉江さんによると企業経営は「意思決定の連続」であり、意思決定を通じて多くの難しい課題を解決してくれる人材が事業会社では高く評価されるそうです。この点、会計士には意思決定のために必要な会計税務、内部統制、財務分析などの基礎スキルが備わっています。そこでポータブルスキルとしてコミュニケーションやアウトプット(プレゼンなど)、想像力等、人や組織を巻き込む能力が事業会社で価値を出すために重要であるとのことでした。事業会社でのキャリアを考えている人はこうしたスキルを意識しておくとよいのかもしれません!

キャリアトーク(2) 株式会社JRC 常川陽介様

次に常川さんにご自身の会社についてとCFOを目指す上で必要なことをお話しして頂きました。

常川さんは現在株式会社JRCでCFO兼CSO、戦略投資部部長としてご活躍されています。JRCさんは屋外用ベルトコンベヤ部品の製造とロボット事業を行っている会社でこちらも右肩あがりに成長しており、2023年には東京証券取引所グロース市場に新規上場されました!

そんなJRCさんのCFOとして活躍されている常川さんは会計士がCFO目指すならスキルの幅を広げることが必要だと言います。CFOは監査法人で身に付くような会計監査に関する知識を持っているだけでは不十分で、財務経理、M&A、戦略マーケティング、IRなど幅広いスキルを身に付けておく必要があるそうです。この点、JRCさんに行けば、開示実務、グループガバナンス、財務経理、IR、M&Aなどを幅広く常川さんと一緒に経験できるとのことでした!

会計士が活躍していくための沢山のスキルをあげすて頂きましたが、中でも常川さんが強調されていたのはM&Aのスキルです。昨今M&Aは活発でそのスキルは需要が非常に高く、会計士とM&Aというスキルをかけ合わせれば人材市場での価値が1.5倍にもなるのだとか。M&Aを経験しておくことを強くおすすめされていました。

キャリアトーク(3) 株式会社ナレッジラボ 門出佑介様

3番目に会計コンサルティング事務所のナレッジラボでご活躍中の門出さんにお話をしていただきました。

門出さんが現在COOを務める株式会社ナレッジラボは会計士や税理士など会計の専門家が集まってできたコンサルティング会社です。事業内容としては大きくバックオフィスのDX化やクラウドの導入支援などのコンサルティング業務と管理会計のSaaS、「Manageboard」の提供の二つを行ってます。2018年からは東京証券取引所プライム市場に上場されている「株式会社マネーフォワード」のグループにM&Aでジョインされました!そして門出さんがナレッジラボに参画する時は15名ほどだった従業員も今では80名近くになるなど成長を続けられています!

そんなナレッジラボさんでご活躍中の門出さんから参加者の方々へのメッセージもいただきました。

門出さんのこれまでのキャリアの経験から会計士は課題解決能力やプロジェクトマネジメントの能力が高く、それはどこに行っても必ず活きるものだと言います。そして、そうした能力を持っているからこそ会計士の方々にはCFOにとどまらず、是非COOなどの事業をする側の人間になってほしいそうです。

キャリアトーク(4) 株式会社わかば経営会計 勝田賢次様

最後に勝田さんに主に現在のお仕事についてお話をしていただきました。

勝田さんは現在わかば経営会計でパートナーを務めていらっしゃいます。

わかば経営会計さんは「中小企業の未来を創造する」という経営理念のもと、会計士や税理士など専門家集団として中小企業に対して成長支援、企業再生、事業継承、会計税務顧問などのサービスをワンストップで提供しています。その中でも企業再生が軸であり、勝田さんもそこをメインにお仕事をされているそうです。

そんなわかば経営会計さんの強みや仕事の魅力についてお話しいただきました。

わかば経営会計さんではあらゆるステージの中小企業のベストな伴走者となることを目標にし、個々の企業に寄り添いオーダーメイドのサービスを提供しています。中でも事業の軸となっている企業再生では公認会計士中心のファームですが、財務面だけでなく事業面の分析や指導も行うことができるところに強みがあるそうです。そして、働く上では会計、税務に加えてマーケティングや経営管理、法務、労務等幅広い課題を企業に対して指導することでスキルアップの機会が得られることや、中小企業の成長支援を通じて、社会貢献ができるところに魅力があるとのことでした!

交流会

キャリアトーク後には、ゲストの方々も含めた交流会が行われました。興味のあるゲストの方を囲んで更に深い話をきいてみたり、監査法人で働く会計士同士交流を深めたりと皆さん積極的に行動されていました!

終わりに

今回、関西の上場企業や会計コンサルティング事務所でご活躍されている会計士の方々からお話をお聞きしましたが、皆さんに共通するところで2点印象に残ったことがあります。

それは、変化をポジティブに捉えていることと専門的な能力以外の能力を重要視されているところです。ゲストの方々は監査法人等からの転職を経験されていましたが、皆さんそうした環境の変化を前向きに捉えているように感じられ、中には変化を楽しむことが大切だとお話された方もいました。そして、課題解決能力やコミュニケーション能力など会計士としての専門知識以外のビジネスの基礎スキルがどこで活躍するにも必要だと皆さんおっしゃっていました。

キャリアを考える上で変化をポジティブに考えることとどこに行っても通用するビジネスの基礎スキルを身に付けることが大切なのかもしれません。

私は今回のイベントがCPASSチューターとして初めての参加だったのですが、ゲストの方々のお話が大変興味深く勉強になったのはもちろん、参加者の方々の真剣に話を聞いたり、交流会で積極的にコミュニケーションを取ったりする様子にも刺激も受けました。

私自身も今後のイベントを通じて視野を広げるとともに様々な方から刺激を得られたらなと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします!

CPASS関西では今回のようにキャリアを考える上で役立つイベントを随時開催しております!

興味を持たれた方は是非次回以降のイベントにご参加ください!

CPASS関西では今回のように会計士のキャリアに役立つイベントを随時開催しております!
次回以降のイベントに関しては当HP及びCPASS関西公式LINEにてアナウンスいたしますので、ぜひご登録の程よろしくお願いします!

この記事を書いた人

「人と繋がり、可能性を広げる場」CPASSを運営するスタッフ達です。CPASSメンバーは、20~40代まで幅広い年齢層の公認会計士達を中心に、キャリア支援のプロフェッショナルなど様々なバックグランドを持つメンバー達で構成されています。「絶対に会計人達の役に立つ情報発信する」、「CPASSにしか出せない価値を提供する」をミッションとして集まった熱いメンバー達です。CPASS独自の視点からの見解を是非、楽しんでください。

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