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公開日:2021/12/17

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【イベントレポート】ベンチャーキャピタルでのキャリアの可能性

イベント概要

11月13日(土)に複数の有力ベンチャーキャピタルとの共催でキャリアイベントを開催しました。

  • 知る人ぞ知る超優良ベンチャーキャピタルの「Angel Bridge(エンジェルブリッジ)」

  • 日本最大のベンチャーキャピタルである「ジャフコ グループ(JAFCO)」

  • 大学系ベンチャーキャピタルの雄とも言える「東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)」

  • メキメキと存在感を放ってきた「XTech Ventures(クロステックグループ)」

の4社にお集まりいただき、パネルディスカッション及び質疑応答をしていただきました。

VCでのキャリアに興味のある方はもちろん、将来的にスタートアップに関わりたい方にとても有益な内容になっています。当イベントレポートでは、イベントの一部の内容についてダイジェスト版をお伝えします。詳しい内容については、ぜひ動画をご覧ください。

INDEX

① 登壇者プロフィール
② トークテーマ
(1)VCの役割
(2)VC業界の業務内容
(3)各VCの特徴
(4)公認会計士がVCで活躍するために必要なこと
(5)Q&A
③ 最後に

① 登壇者プロフィール

河西 佑太郎

西中 孝幸

小澤 彩織

今野 大輝

② トークテーマ

(1)VCの役割

「未来のビジネスと産業をつくる黒子たち」
ベンチャーキャピタルはまさに黒子のように経営者を支え、資金提供以外にも様々な支援
を行っています。

出典:【CPASS】ベンチャーキャピタルでのキャリアの可能性

(2)VC業界の業務内容

ビジネスモデルの流れと業務内容

A.ソーシング‥有望な企業を探します
B.投資決定‥実際に投資を行って資金面で援助を行います。
C.成長サポート‥資金援助を行った企業にVCが入り込み、経営面で支援を行います。
D.利益の回収‥株式のイグジットで利益を回収していきます。

出典:【CPASS】ベンチャーキャピタルでのキャリアの可能性

VC投資、M&A、投資先支援といった幅広い業務を経験されたJAFCOの西中さんにわかりやすく丁寧にVCの仕組みやベンチャー投資の本質について紹介いただきました。

(3)各VCの特徴

「日本発のメガベンチャーを多数輩出する」(Angel Bridge)
メガベンチャーが一国の経済を支えるような状態にアメリカではなっている中、
日本でも再現性高くメガベンチャーを輩出していくために”ハンズオン”で支援を行います。

「東京大学から世界へ羽ばたくイノベーションを加速させる」(東大IPC)
東京大学の子会社で投資事業を行う唯一の法人。“東京大学発のベンチャーを中心”に、
東京大学から生まれたイノベーションを利用するベンチャーにも投資を行っています。

「既存事業×テクノロジーで新規事業を創出しつづけるスタートアップスタジオ」(XTech Ventures)
サイバーエージェントの元副社長である西條さんとユナイテッドの元取締役である手嶋さんが代表を務めています。メンバーも含め“事業経験のあるキャピタリストを揃える”ことで経営者に寄り添った支援を行っています。
また、“投資テーマや分野をあえて絞らない”投資方針も特徴です。

(4)公認会計士がVCで活躍するために必要なこと

Q.ベンチャーキャピタル内で公認会計士が活躍するために必要なことは?

やる気と情熱を持つこと(河西)
やり切る力がベンチャーキャピタルとしては大事。
その点、会計士は長い受験勉強を乗り切る精神力があるため活躍しやすいです。

IPO支援など小さい会社の実態を知り、追求すること(小澤)
小さい企業の実態を知っていることは、ベンチャー企業に投資を行うVCとして重要です。

「商売やビジネスは面白い!」という感覚を身につけること(西中)
ビジネスに対する知的好奇心を持っている方が活躍しています。

二つのマインドチェンジ(今野)
先生気質を失くすことと、答えがあると思わないことが大事です。

その他にも「会計士はどのタイミングでVCに転職するべき?」や「アメリカ的CFOと日本的CFOの違い」などパネルディスカッションを通してお話いただいたので、詳しい内容についてはぜひ動画をご覧ください。

(5)Q&A

質疑応答のコーナーでは、参加者から当日頂いた質問に回答しました。
頂いた質問の内容は以下の通りです。

A.VCの投資の打率は?
B.VCと投資先の力関係は?
C.ダイヤの原石となる企業や経営者はどうやって探しているの?
D.どれぐらい先を見据えて投資しているの?
E.どれぐらい英語力が求められるの?
F.VCの今後のキャリアは?

回答に興味のある方はぜひ動画をご覧ください。

③ 最後に

今回のイベントでは、「ベンチャーキャピタルでのキャリアの可能性」をテーマにVCでのキャリアに興味のある方はもちろん、将来的にスタートアップに関わりたい方に向けたキャリア対談を開催しました。

なかでも、私が印象に残っているのは”経営者と一緒に船に乗る”という皆さんの考え方です。この動画を見る前の私は、VCというと様々なベンチャー企業に資金面で援助をするのがメインで、船の外から援助をするというイメージが強かったです。

しかし、実際は成長サポートという形で優秀な人材を派遣したり、顧客の紹介をしたり、
経営者とともに”未来のビジネスと産業をつくる黒子”としてVCという存在はベンチャー企業にとって欠かせないピースであるということがわかりました。
今、皆さんのスマホに入っているアプリを作っている新興企業の黒子として、必ずと言っていいほどVCの存在があるそうです。

そんなVCは国内で右肩上がりに増えてきている一方、アメリカや中国と比べると規模は10分の1以下と言われています。まだまだ伸びしろのある業界であるからこそ今後の活躍の幅は広いのではないでしょうか。

皆さんが口を揃えて仰っていたのが、”VCをやりたいのならばいち早くVC界に飛び込んだ方が良い”ということです。VCに一番重要なのはスキルではなくビジネスに対する知的好奇心であり、知的好奇心がなければそもそも投資をしたいという思いが出てきません。
若ければ若いほど知的好奇心が強いので、まずはVC業界に入ってスキルはその後に付けるのが良い、という考えを皆さん共通で持っていました。

過去の私の経験として、監査法人のリクルートで一番人気があったのはIPO支援業務であったことから、会計士の多くの方はスタートアップに強い興味があると感じています。
そんな想いを叶えてくれる一つのキャリアとして、今まではCFOやCEOなどのキャリアが主流でしたがこれからはVCを目指す方がどんどん出てくると思います。
この記事と動画を通して皆さんがVCという仕事に興味を持っていただけると幸いです。

CPASSでは、上記のような魅力的なイベントを随時開催してまいります。
この記事を読んで、興味関心を持たれた方はぜひ次回イベントにご参加ください。

また、キャリアについてのご相談等についても随時承っておりますので、ぜひご登録してみてください。

CPASS CAREER〜公認会計士の転職サポート〜

当記事の実際のイベント動画はこちら!

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