公開日:2022/10/07
【世界一周会計士】世界で活躍する会計士へインタビューVol.3 上場目指して奮闘中! ~豊富な経験と多角的な視点で会社を全体最適に導くベンチャーCFOへ密着取材!~
こんにちは!世界一周会計士の山田智博です。
会計士資格を携えて世界一周をするからには、“グローバルで活躍されている会計士の情報をぜひ日本に届けたい”、“海外で活躍している会計士の様々なロールモデルを皆さんにお伝えしたい”そんな思いから、『世界で活躍する会計士へインタビュー』というコラムの連載をCPASSさんの力をお借りしながら、月1~2本ほどの頻度で寄稿していきます。
第3弾は、C2C Platform株式会社にて取締役CFOを務める羽嶋 優さん(以下、羽嶋さん)です!
羽嶋さんは、2006年に公認会計士試験合格後、監査法人、外資系証券会社、M&Aアドバイザリーファーム、日系独立系PEファンドを経て、C2Cグループに取締役CFOとして参画され、2022年1月よりベトナムホーチミンに赴任されています。
今回は、絵に描いたような会計士が憧れるキャリアを歩んでいる羽嶋さんの“キャリアの変遷”や“海外駐在を決断された理由”などについて深堀してきました!
1.プロフィール
羽嶋 優 (Yu Hajima)
C2C Platform株式会社 / 取締役CFO
2007年:新日本有限責任監査法人 入社
2011年:UBS証券株式会社 入社
2012年:デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社 入社
2015年:アント・キャピタル・パートナーズ株式会社 入社
2021年:C2C Platform株式会社 入社
2022年:ベトナム赴任
京都大学法学部卒。2007年新日本有限責任監査法人入所。2011年よりUBS証券株式会社にて株式調査部担当、2012年よりデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社にてVice President、2015年よりアント・キャピタル・パートナーズ株式会社にてプライベートエクイティ投資部ディレクターを歴任し、2021年C2C Platform株式会社に取締役CFOとして参画。2022年1月よりベトナム赴任。
2.インタビュー本編
――羽嶋さんが公認会計士(以下、会計士)を目指したきっかけを教えてください。
端的に言うと、数学が得意だったことがきっかけに近いです。
話は大学受験に遡りますが、将来のキャリアを見据えて大学や学部を決めた訳ではなく、親から「自宅から近い大学がいいんじゃないの?」と言われ、その中で一番偏差値が高かったのが法学部だった、という何とも主体性のない理由で進学先を決めました(笑)。
大学入学後に“将来に向けて何をしようかな?”と同級生の動きを見てみたのですが、同級生の半数以上が弁護士(旧試験合格)を目指していて、自分も同じように法律の勉強をしようとしたのですが、困ったことに全く法律に興味が湧かなかったんです。
そこで、弁護士ではないにしろ何かしら資格は取らないといけないかなとぼんやり考え、とりあえず生協に行ったところ公認会計士資格のパンフレットを見つけ、面白そうだなと感じて会計士試験予備校に話を聞きに行きました。
私の所属学部は文系でしたが、実際に好きで得意なのは数学でした。(ちょっとした自慢ですが、)大学の試験で満点を取ってしまうほど文系の中では数学が得意な方だったんです。
それも関係してか、会計士試験予備校で試験概要の説明を受けた時に、“会計士の試験勉強は意外に四則演算でできるんだな”という感想を持ち、その軽い気持ちから目指すことになりました(笑)。
つまり、具体的なキャリアを思い浮かべて会計士を目指したわけではなかったです。
――家が近所だから京都大学に進学されたり、簿記や管理が四則演算みたいに感じたから会計士を勉強し始めて在学中に合格されたり、こんなこと言っちゃあれですけど、とんでもない方ですね(笑)。
会計士試験を在学中に合格されているので、監査法人以外への就職の選択肢もあった中で監査法人を選んだ理由は何だったのでしょうか。
おっしゃる通り、就活して当時の人気就職先であった外資系銀行や外資系コンサルを目指すことを考えた時期もありました。
私が大学3~4年の頃、中国を含む新興国の経済発展が目覚ましく、M&Aが活況に行われていました。私の同級生達の多くが、M&Aに興味を持ち、外資系銀行や外資系コンサルを目指していて、正直自身もそれらの企業が憧れの対象でした。
一方で、会計士の勉強を始めて既に1~2年経過していた状態だったので、会計士試験を受験することは諦めたくなく、とりあえずは会計士試験に集中することに決めました。
無事に2006年に受験して合格することができて、1年間就活することも考えましたが、“せっかく会計士の資格を取ったのだから会計士じゃないとできない仕事をしてみよう”と思い、上述した外資系企業の就活はせず、監査法人に就職することを決めました。
――会計士の独占業務である監査の経験を積むために監査法人を選んだとのことですが、監査法人時代はどのような経験を積みましたか。
私が入所したのはEY新日本有限責任監査法人の国際部で、主に日本に展開している外資系企業と海外展開している日系企業の監査業務に従事していました。
入社したタイミングはちょうど新しい会計基準の導入期で、2008年にJ-SOX、四半期連結財務諸表制度が施行されました。
様々な担当クライアントでこれらの基準への対応が必要となり、会社の数字作りや内部統制の仕組み作りへのアドバイスなどに丸々1年間費やしましたね。
――2011年に外資系証券会社へ転職されていますが、そのきっかけは何だったのでしょうか。また、どのような経験を積むことができたのでしょうか。
それぞれの基準への対応がひと段落した時期に、職位も上がり、修了考査も無事に合格できました。
そうした節目に、今後のキャリアをどうすべきか考えていた際、たまたま監査先が買収される場面に直面しました。その現場を目の当たりにして、学生の頃のM&Aへの興味・関心が再起したんです。
ある大企業が別の大企業に買収されて、会社の内部が変化していく様が監査室の一室からでも目を見張るもので、そこに関わりたいという気持ちが湧いてきたからです。
投資銀行への憧れも捨てきれておらず、 “さあ、転職しよう!”と動いてみたものの、ちょうど2009年のリーマンショック後の経済不況下で転職活動には一苦労しました。転職活動をしていた2010年はM&Aの件数が激減し、外資系企業を中心に投資銀行部門(以下、IBD)の縮小が行われていました。転職市場に投資銀行出身者が多く、IBDのポジション(未経験枠)が全然空いていなかったのです。
そんな中、UBS証券株式会社の株式調査部のポジションが空いており、面接を受けたところ内定をいただきました。
監査業務に少しマンネリを感じていたこともあり、株式調査部で経験を積みながら、機会があればIBDに挑戦しようと考えて転職し、鉄鋼や総合商社のセクターで、シニアアナリストの下について、アナリストレポートを書く仕事をしていました。
ただ、やはりアナリストとして上場株のレポートを書くのではなく、M&Aに関わりたい、そんな想いが捨てきれず、アナリストとしてはやり切ったとは言えませんでしたが、約1年でデロイトFAS(DTFA)に転職することに決めました。
リーマンショックによるM&A市場への悪影響が未だに尾を引いている環境下、且つ、私自身英語がネイティブ並みに堪能ではなかったため、未経験にもかかわらず中途入社でM&Aに携わることができる選択肢は、当時の私にはFASしかなかったように思います。会計士資格のおかげでFASの門戸を開くことができたと、この資格に感謝しています。
――ここで晴れて、かねてから関心を寄せていたM&A業務携わることになったのですね!DTFAでは、3年在籍された後、PEファンドであるアント・キャピタル・パートナーズ株式会社(以下、アント・キャピタル・パートナーズ)に転職されたと伺っています。DTFAにて経験されたことと次のフィールドとしてPEファンドを選んだ理由を教えてください。
DTFAでは、規模が大きくて面白い案件ばかり経験させていただきました。
例えば、大手小売系の銀行とクレジット会社の統合案件や外資系信託銀行の買収案件、官製ファンドの事業再生案件、独立系PEファンドのバイアウト案件等を担当しました。
当時のDTFAは全体でも200名程度で、手を挙げれば様々な業務をやらせてもらえました。具体的には、M&Aアドバイザリーだけではなく、デューデリジェンスやバリュエーション、事業再生、事業計画策定支援、など様々な業務を経験でき、所属していた3年間を振り返ってみるととても充実していたと感じます。
転職のきっかけは、仕事で関与していたPEファンドが非上場企業を買収する際の様々な意思決定を目の当たりにし、バイアウト投資のダイナミズムに興味をもったことです。
アドバイザリーとしてクライアントと関わっていると、踏み入ることのできる領域にどうしても限界があると感じていて、刺激を求める自分にとっては少し物足りなく思えていました。
一方でPEファンドは、結果責任を伴った投資意思決定を行っている点で、アドバイザリーとはコミットメントの度合いに圧倒的な違いを感じました。自分自身もそういう立場にいた方が刺激的な仕事ができると思ったので、2015年にアント・キャピタル・パートナーズへ転職しました。
――PEファンドに興味を持ち、実際にメンバーとしてジョインできているところに再度羽嶋さんの凄みを感じました(笑)。
アント・キャピタル・パートナーズでの業務内容を教えてください。
投資案件のソーシングやデューデリジェンス、投資実行、PMI、バリューアップ、イグジット交渉等、バイアウト投資に関する全てのフローに関与させていただきました。
在籍していた6年間で5件の投資実行を運よく行うことができ、幅広い業種の会社を見ることができました。住宅向け無垢板床材メーカー、居酒屋チェーン、回転寿司チェーン、光学機器メーカー、循環器系医療機器卸会社、本当に色々な会社に関わらせていただきました。
投資先では社外取締役としてどっぷりとハンズオン支援を行うスタイルで関わり、100日プランの策定から始まる企業価値の向上に向けた取組を種々行っておりました。
――平均2年に1件の投資のところ、1年に1件投資を行っていたのはすごいです!
運もきっとあると思いますが、羽嶋さんのソーシングやリサーチの賜物でもある気がします(笑)。そして、何よりも役員として中に入り込んで、会社の成長を導くというのは格好いいですね。
さて、そんな魅力的な職場から2021年にC2C Platform株式会社(以下、C2C)へ取締役CFOとしてジョインされておりますが、経緯について教えてください。
C2Cへジョインする前に実は、とあるシードVCのパートナーのお話が来ていて、そこに転職しようかな、と思っていました。
VCの代表からはスタートアップ投資だけではなく、一緒に再成長ファンドをレイズしようという話をいただきました。これまでの経験が活きるし、スタートアップ投資にも関われるため、PEファンドにいた頃よりも成長業界に飛び込むことができると楽しみにしていました。
ところが、そう思っていた矢先に運命的な出会いをして、C2Cに転職することを決意しました。
大学時代の会計士試験予備校での勉強仲間にC2C代表取締役の薛(ソル)をご紹介いただいたんです。
そこで、「VCへは行かずにC2CでCFOをしてよ」と率直に誘ってもらいました。
C2Cでは、システム開発だけでなくビジネス・ファイナンス面の支援をクライアントに提供しているのですが、CFOとしての役割だけではなく、ファイナンス支援の責任者として成長著しいスタートアップのサポートをして欲しいという内容でした。
私としても、アーリーフェーズの様々なスタートアップの支援ができ、且つ、C2C自体が上場を目指しているため、IPO統括責任者として関われることが非常に魅力的で、“こんなに面白そうなポジションはない”と感じました。また、薛が実現したいビジョンへの共感、ビジネスモデルのユニークネス、経営者として尊敬できるパーソナリティ、等に魅力を感じ最終的にはC2Cを選びました。
――転職が決まっていた矢先に出会っているのはまさしく運命を感じますね(笑)。
C2Cはどのようなサービスをされているのでしょうか。
C2Cでは、ダイレクトマッチング事業を始めたいお客様向けに、システムの開発にとどまらず、インキュベーション支援、デジタルマーケティング支援、ビジネスグロース支援など、テックカンパニーの枠を超えた多角的な支援を行っています。
我々はダイレクトマッチング事業に特化しているため、新規のお客様から提示されたダイレクトマッチング事業のビジネスモデルが、成功するかしないかのおおよその見当がつくほど、多くのナレッジが溜まっています。
お客様が考案したビジネスモデルをブラッシュアップして、マネタイズするための必要なポイントを伝えたり、そもそもビジネスとして成り立たなそうなものについては練り直しをお勧めしたりしています。
ビジネスモデル構築支援を通じて、 “これはいける!”と思ったら、シームレスにシステム開発をしていきます。我々も一緒に関わったビジネスモデルをプロダクトに落とすだけなので、開発はスムーズです。システムのローンチ後は、プロダクト戦略/事業戦略の立案と実行提案を行ったり、グロースマーケティング支援、ファイナンス支援を行ったりします。
生みの苦しみをクライアントと共に味わいながら乗り越えていくのはとても楽しいです。
ただ、20以上のプロジェクトを同時並行で見ていると、ふと“今なんの仕事しているんだっけ?”となることも多々あります(笑)。
――ハンズオンの内容が濃すぎて驚きました。
羽嶋さんは、C2Cでどのような立ち回りをされているのでしょうか。
上場に向けてCFOロールをこなすのはもう少し先で、今は経営陣の一人として経営戦略、事業戦略、組織戦略を練ったり、コーポレート部門を1から作って纏める管理部長的な業務をしたり、時には営業戦略を一緒に考えたり海外展開の為のリサーチをしたり、とできることは何でもやっています。
IPO目標の5年前にCFOを会社に入れているケースはとても早いです(笑)。
だからこそ、現状は上述のような立ち回りをしています。
もう少ししたらCFOとしての本業ができるなと思いながら、今は頑張っていますね。
――まさしく、数字を読み解くことができる経営陣として今は活躍されているのですね。
数字は、世界中のビジネスパーソンの共通言語です。
経営者が見る数字も現場の人が見る数字も文字自体は全く一緒ですよね。
しかし、捉え方によって数字の性質は異なってきます。特に、会社の規模が大きくなればなるほど色々な部署があり、部署ごとに数字に対する解釈が変わります。
それらの異なった解釈を鑑みて、全社的な目線で分析して意思決定していくというのがCFOの重要な役割だと考えています。
――確かに、理想のCFO像だと私も思います。
話は変わりますが、ベトナムへ赴任されてから、一番大変だったことを教えてください。
ベトナム現地メンバーが常にどのように考えて仕事しているかを理解することです。
製造部門が考える会社像と販売部門が考える会社像が違うように、デベロップメント(エンジニア)とビジネスサイド(非エンジニア)が考える会社像も当然相違しています。
モノの見方が全然違うので、この差を埋めることが本当に難しいんです。
弊社では、デベロップメントの多くをベトナムに抱えているのですが、コロナの関係で日本とベトナムの行き来が2年間できなくなってしまっていました。
その結果、視点の違いに過ぎなかったはずのほんの小さな事象が、いつしか色々な壁となってしまい、独自の文化形成が起きて、日本とベトナムが一枚岩でなくなっているなと感じました。
誰かが壁を壊し、まとめに行かなければならないということでベトナムに赴きました。ベトナム現地の状況を日本のエンジニアに伝えたり、オフラインでしか話せないことを解決したり、など現地だからこそできることを日々行っています。
ガバナンス体制はグローバル企業を参考にし、グループ会社間の情報透明性を確保すべく、初期から参画してくれている日本経理メンバーに駐在してもらっています。
――今後の羽嶋さんの展望を教えてください。
代表の薛(ソル)は「2030年までに1兆円企業を作る」ことを目標としています。その文脈の中で、まずはC2Cを上場させることが私のミッションだと思っています。
今年に入り監査法人と様々な協議が始まり、IFRSの導入も本格的に検討する等、上場準備のためのスタート地点に立てたと感じています。
やらなければならないことや会社の課題も見えているので、1つ1つを淡々と解決していこうと思います。
ちなみに、必要なことは見えていると言っているものの、私も分からないことは都度、ネット検索して学んでいるという点で皆さんと全く一緒です(笑)。
ビジネス面では、大企業と組んで新規事業を創出していくことを実現したいと考えています。大企業が持っているアセットを利用して、C2Cのノウハウをかけ算した新規のサービスを創り出せれば可能性が無限に広がると思っていますし、企業からの引き合いも無数になると確信しています。
また、2023年を海外展開初年度と位置付け、アジアにC2Cプロダクトを広めていきたいと考えています。クライアントの海外展開を支援する、C2Cプロダクトを海外事業者に導入用してもらう、等やり方は色々あるかと思いますが、海外の方にC2Cプロダクトを使ってもらいたいと思っています。
会計士であることに甘んじず、経営陣の一人として会社の成長に必要なやれることを全てやっていきたいです。
――経営陣の一人として会社の拡大のために日々できることを考える姿はビジネスパーソンの鑑だなと感じました。
最後に、若手会計士に向けて一言お願いいたします。
私自身もよく経験したのですが、「(少し皮肉交じりで)なぜ会計士を選んだの?」と聞かれたことはありませんか?その時に言葉に詰まったことはありませんか?
何が言いたいかというと、会計士自体が誇れる仕事であるということを忘れないでほしいということです。皆が自分の職を誇り、会計士のブランドを築いていただきたいと思っています。
「だって、会計士が一番楽しいでしょ」と、誇れる資格・仕事であると自信を持って主張できるようになるキャリアを積んで欲しいなと思っています。
会計士のキャリアは大きく分けて、“専門家の本分としてプロフェッショナルを突き詰めるタイプ”と、“会計士としての知識と経験をレバレッジしてキャリア形成するタイプ”がいます。
私は後者のタイプで、監査人、上場株アナリスト、M&Aアドバイザリー、PEファンドと、それぞれの視点から数値(財務諸表)と関わってきました。
現在は、取締役CFOとして会社の現状を素早く把握する、部署間のコンセンサスをとる、全体最適となる意思決定を迅速に行うことを主眼に置いて数字と関わっています。
皆さんも自分のキャリアで数字とどのような関わり方ができるとベストなのかを考えられると、自分の会計士資格に誇りを持って過ごすことができるのではないでしょうか。
そうやって会計士としての自分の仕事をぜひ誇れる仕事にしてください。
3.最後に
皆さん、いかがだったでしょうか。
監査法人、外資系証券会社、M&Aアドバイザリーファーム、日系独立系PEファンドを経てから事業会社の取締役CFOといった、絵に描いたような会計士のエリートキャリアを歩まれている羽嶋さん。
「一人のビジネスマンとして見てきた数字自体は変わらないものの、キャリアの変遷ごとにその数字に対する見方が変わり、多角的な視点を得られたことで様々な仮説を立てられるし、仮説を多く立てられるほど、帰結する結論は全体最適になる。」という羽嶋さんのお話が、私にとっては、『かけ算会計士の極み』のように感じられました。
数字を構造的に理解している会計士故に、経験や見方によって違った視点で物事を捉えることができる。同じ数字を見ているのに、他の人よりも全体最適な意思決定に導くことができる。そんなビジネスマンになれたなら、会計士という資格、何より自分の仕事に誇りを持つことができますよね。
私自身も今向いている方向性は、“会計士としての知識と経験をレバレッジしてキャリア形成するタイプ”です。無数にあるかけ算の中で、“自分がどのような数字との関わり方に興味があり、プライドを持てるのか”をじっくり考えたいなぁとインタビューを通して思いました。勉強になるお話でしたね!
それでは、第4弾もお楽しみに!ご清覧ありがとうございました。
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この記事を書いた人
両者ともに、大学在学中に公認会計士論文式試験に合格後、KPMGあずさ監査法人グローバル事業部へ入社し、大手総合商社を主軸としてIFRS監査に従事。法人内の採用プロジェクトにも関与。
古作は、同法人にて5年間、監査業務に従事し、各種主査を経験。また、DX部署にて監査SaaSツール開発や次世代監査(ドローン監査等)の業務にも従事。
山田は、2年3ヶ月の同法人勤務後、2021年7月に独立。CPASSでのキャリア支援業務の他、フリーランスとして上場支援・キャピタリスト・リクルートコンサルなど複数社に従事。2022年7月には、会計コンサル会社を共同創業。
会計は世界共通のビジネス言語。この言葉を証明するため、グローバルで活躍する会計士の情報や、自身の会計の知見を活かした各国でのコラムを執筆して参ります。
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