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公開日:2022/12/23

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コンサルファームを経てスタートアップのCOOへ!グローバルへ挑む八重樫健(Micoworks株式会社)のキャリア!

今回のロールモデルは、Micoworks株式会社の八重樫健さんです。コンサルティングファーム⇒事業会社副社長⇒スタートアップというキャリアを歩んでいます。論文式試験合格後すぐにコンサルティング会社へ就職という選択をされた方で、非常に興味深い内容となっています。ぜひご覧ください。

    八重樫健さんのプロフィール

    八重樫 健

    Micoworks株式会社 取締役 COO

    2008年公認会計士論文式試験合格後、アクセンチュアに新卒入社し、新規事業立案、M&A、全社データ活用戦略立案、マーケティング戦略立案等の戦略コンサルティング業務に従事。

    KDDIの新会社であるSupershipホールディングスの立上を支援し、 自身も転職し、デジタルマーケティング事業を展開。 立上から一貫して経営戦略立案・実行を担い、これまで10社以上のスタートアップのM&A・PMI、大手企業との資本業務提携及びJV設立をリード。 大手企業のマーケティング戦略PJを統括。

    再度スタートアップの1→100のグロースを「顧客志向」を貫き通して実現すべくMicoworksに参画。

    八重樫健さんの略歴

    2008年:公認会計士論文式試験合格。
    2010年:アクセンチュア株式会社入社。
    2015年:Supershipホールディングス株式会社入社。
    2022年:Micoworks株式会社入社。

    01. コンサルティング会社への入社と遍歴

    ――八重樫さんが合格後すぐにコンサルティング会社に進んだ経緯を教えてください。

    合格当時はまだ学生だったので、公認会計士として行う業務の解像度が高くはなかったです。丁度受験勉強をしていた頃に監査とコンサルティングサービスを分けるという業界の動きがあり、コンサルティングサービスという業務があることを知りました。コンサルティングという業務について学んでいく中で、監査よりも自分に向いている業務なのではないかと思い興味を持ちました。

    コンサルティングという業務を知ったタイミングでは公認会計士試験合格前だったので、資格取得を目指さずにそのままコンサルティング会社に入社するという選択肢もありました。しかし、一度始めた試験への挑戦を最後までやり切りたいと思い公認会計士試験に合格しました。合格後は何事もやってみないと分からないという思いから監査法人の非常勤も経験してみましたが、やはりコンサルティングに興味がわきコンサルティングの会社に入ることになりました。

     コンサルティング業界を選んだ理由は2つあります。1つ目は当時自分の進みたい業界ややりたいことが明確に決まっているわけではなかったので、それを見つけるために幅広い経験ができるところに行きたいと思ったからです。2つ目はやりたいことが見つかった時に、それにチャレンジできるスキルを身につけておきたかったからです。その両面を叶えてくれるのが、コンサルティング会社でした。

    ――コンサルティング会社時代は具体的にどんな仕事をしていましたか?

    当時自分自身が望んでいたわけではないのですが、会計士試験に合格していたので最初の1年間は会計システム導入における要件定義や会計方針のコンサルティングなどを行いました。しかし、自分としてはコンサルティング会社に入ったからには事業の真ん中に近いところで働きたいという思いがあり、自ら手を挙げマーケティング部門に異動させていただきました。

    ――マーケティング部門に異動されたのですね。仕事面ではどうでしたか?
    経営戦略の中でマーケティング自体をどのように生かしていくのかということから、組織のトランスフォーメーションの支援まで幅広い業務に携わっていました。当時2012・2013年で、言葉として「デジタル」というものがやっと生まれ始めて世の中に流行りだしたような年でした。新規事業をどう伸ばしていくかについて、様々な会社をマーケティングの視点から検討しました。様々なデータを集め、それらをどのように事業のグロースに活かしていくのかといったことも色々検討していきました。

    02. 事業会社への転職と遍歴

    ――事業会社への転職のきっかけを教えてください。

    コンサルティング会社時代に立ち上げのお手伝いをしていた事業会社に転職しました。そこの会社が行っていたインターネット事業に興味を持ったのが一番のきっかけでした。また、コンサルティング会社時代からお手伝いをさせていただいていたので、事業の売上責任や成功へのステップアップを、最後まで責任持ってやってみたいと思いました。

    ――飛び込んだ事業会社の業務はどのようなものでしたか?

    入社当初はアカウンティングの知識を生かしてM&A周辺の業務をメインで行っていました。M&Aを1つトリガーにしながらグロースするという志向を会社として持っていました。1歩目としてそこでしっかり成果を出すことができたので社内的な信用に繋がりました。その後は会社全体の戦略作りやブランディング、人事なども担当させていただき会社の全体を一通り見ることができました。最後は従業員600名程度の組織になり、副社長として経営に関与していました。

    03. スタートアップへの飛び込み

    ――なぜ現在の会社を選んだのですか?
    次のキャリアを考えたときに3つの選択肢がありました。「いいスタートアップに行く・自分で会社を作る・PEファンドに行く」の3つです。その中で今の会社の経営チームのトップの方々のすさまじい成長角度に感銘を受けジョインすることを決意しました。特に新しくていいものが出てきたときに直ぐフラットにその判断ができる代表のオープンマインドが素晴らしいです。そのような代表を筆頭に、圧倒的な行動量とスピード感を持って成長しているので急激な角度で進んでいます。
    前職で経営のポジションを任せていただいている時、経営チームが会社よりも早いスピードで成長することが会社を成長させていく上で大切なことだと学びました。

    また、これまでの経験上個人で動いていた時よりもチームで動いていたときの方が強度をもって成長できる確信があったので、素晴らしいチームメンバーと共に成長していける今の会社を選びました。

    ――スタートアップとして行っている事業を教えてください。

    マーケティングの領域で、SNSのプロダクトの提供を行っています。企業の伝えたいという思いとユーザーの知りたいという思いを繋げていくことを促進していきたいと思っています。具体的にはB to Cの企業における顧客育成を支援していきたいと考えています。電話やメールが顧客接点の中心であるB to Bの企業とは異なり、B to Cの企業の場合にはSNSが顧客接点の中心になってきています。そのため、SNSをうまく活用して、企業と顧客の思いを繋ぐということにすごく意味があると思っています。

    04. 八重樫健さんが若手会計士や受験生へ伝えたいこと

    ――ファーストキャリアでコンサルティング会社を選んで良かったことを教えてください。

    自分の思考の基礎や、その後の仕事のやり方や向き合い方が形成されるのがファーストキャリアだと思っています。コンサルティング会社に進んだことでビジネスの問題解決能力を身につけることができて良かったと思っています。その後、自分が経営をする立場になれたのもコンサルティング会社で思考の基礎や、その後の仕事のやり方や向き合い方を学べたからこそだと思っています。

    ――会計士という資格を取って良かったことを教えてください。

    アカウンティングとファイナンスのスキルがあったからこそ、まずは専門領域で結果を出すことで信頼を得ることができ、それを繰り返すことで経営という役職を経験できるようになりました。これは公認会計士試験の勉強を行っていたからこそ得られた経験です。公認会計士試験合格を通して得た成功体験も確実に今の自分の自信になっています。

    また、自分が新しいチャレンジをしようという時に大胆にリスクを取れるようになり、キャリアの幅が広がったと思っています。経営者として会社の経営をするのであれば、公認会計士の資格を持っていなくても活躍することはできます。しかし、試験勉強をしていく中で会計はもちろん会社法などの幅広いビジネスナレッジを得ることができます。そのようなスキルセットをもって経営を行えることがかなりの強みになると思います。

    05. 今後の展望

    ――八重樫さんの今後の展望を教えてください。

    今関与している会社をもっともっと世の中にインパクトを出せるようにしていけたらいいと思っています。事業ドメインの成長可能性というものを強く感じています。

    今の事業ドメインは、提供しているプラットフォームがLINEやInstagramなどのSNSを対象にしています。これは国内だけじゃなくグローバルにも展開していける領域です。そのため、会社としてはアジアをはじめとしたグローバルでも活躍できるスタートアップにしていきたいと思っていますし、それを実現する組織を作るプロセスをやり切りたいと思っています。

    ――本日は貴重なお話ありがとうございました!


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