人と繋がり、可能性を広げる場

公開日:2021/05/06

  • キャリア

公認会計士のキャリアの全体像

CPASS運営スタッフの記事

    ここではまず、公認会計士のキャリア構築の基礎になる情報や考え方をまとめていきたいと思います。具体的には、どのような活躍の場があるのかについて、そして、理想とする将来像から逆算したキャリアプランニングの考え方についてお伝えできればと思います。

    【プロフェッショナルファーム系とインハウス系の大きな括りを考える】

    公認会計士の活躍の場は、ざっくり分類すると大きく2つのパターンに別れると言えます。それは、「クライアントに対して客観的な第三者としてサービス提供をする立ち位置を取るパターン」と、「事業の当事者として業務に従事するパターン」です。前者の立ち位置は、プロフェッショナルとして高い専門性を売りにクライアントにサービス提供をする為、ここでは「プロフェッショナルファーム系」という言葉を使わせていただきます。一方で、後者は企業の中で活躍する公認会計士のイメージとなりますので「インハウス系」とさせていただきます。

    まずは、プロフェショナルファーム系についてまとめていきますと、主なカテゴリーとしては、下記のようなものがあげられると思います。

    ◆監査法人
    ◆税理士法人・会計事務所
    ◆各種コンサルティングファーム(アドバイザリー含む)

    次いで、インハウス系に関しては、以下のような感じでしょう。

    ◆大手・上場企業(経理・財務・経営企画・内部監査等)
    ◆ベンチャー企業(CFO・IPO担当者・管理部門スタッフ、経理等)
    ◆外資系企業(アカウンタント、コントローラー、CFO等)

    そして、プロフェッショナル系とインハウス系が混在したような立ち位置にあるのが、以下のようなジャンルにあります。

    ◆金融系(銀行・証券会社・各種ファンド等)
    ◆M&A専門ブティック

    もちろん、上記はざっくりとした分類ですので、必ずしも正しく整理されているとも思いませんし違った視点はあると思いますが、概要を理解する上で上記のように整理させていただきました。

    上記のそれぞれの領域については、今後、掲載していくコラムの中で、個別に整理をしていきたいと思います。

    なお、公認会計士は税理士登録もできる為、士業として独立開業をするパターンもあります。また、最近はCFOではなくCEOとして起業する公認会計士も徐々に増えてきた印象があります。更には、資格スクールの講師という特殊な選択肢もあったりします。

    【キャリアプランニングの考え方】

    前述の通り、公認会計士の活躍の場は幅広く、様々なキャリアのパターンが考えれます。但し、ただ単に公認会計士というだけでは希望の職場に辿り着くことはできません。例えば、監査法人からPEファンドに転職したいと思ったとしても、基本的には難しい場合がほとんどです。つまり、PEファンドに転職する為には、そこで評価される為の経験を積んでレベルアップをしてからでなければ、希望通りの進路には進めないということです。

    故に、自分の理想とするキャリアを実現する為には、まずキャリアのゴールを描き、そこから逆算してどのようにそこに到達するのか、という戦略的なキャリアプランが必要になってきます。

    また、会計士試験に合格した年齢によっても、その後の選択肢の数と可能性が大きく異なってきます。具体的には、25歳、30歳、35歳、40歳、45歳といったように概ね5年おきにキャリア展開の節目の時期が訪れますので、実年齢も意識した上で現実的な選択肢を検討していくことも重要です。特に、35歳以降は、マネジメント能力、特定領域のスペシャリティ、案件獲得をする為の営業力等も問われるようになっていきますので、自身の能力や特性も加味しながら自身の進路を設定していく必要もあります。

    CPASSでは、様々なフィールドで活躍する公認会計士達にフォーカスを当てながら、「どうやってそこのキャリアに辿り着いたのか」といった話も積極的に展開していきますので、是非、楽しみにしていてください。


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    この記事を書いた人

    「人と繋がり、可能性を広げる場」CPASSを運営するスタッフ達です。CPASSメンバーは、20~40代まで幅広い年齢層の公認会計士達を中心に、キャリア支援のプロフェッショナルなど様々なバックグランドを持つメンバー達で構成されています。「絶対に会計人達の役に立つ情報発信する」、「CPASSにしか出せない価値を提供する」をミッションとして集まった熱いメンバー達です。CPASS独自の視点からの見解を是非、楽しんでください。

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