
公開日:2022/09/29
監査法人・投資銀行・ファンドを経て日本のSDGs発展に取り組む若きCEO滝島大貴(株式会社STACTs代表取締役CEO)のキャリア!!
今回のロールモデルは、株式会社STACTs代表取締役CEO、滝島大貴さんです。滝島さんは、監査法人でキャリアをスタートさせた後、外資系投資銀行、投資ファンドを経て、株式会社STACTsを設立されました。今回滝島さんには、会計士を志したきっかけやファンドへの想い、創業に至るまでの経緯などをお聞きしましたので、ぜひご覧ください。
滝島大貴さんのプロフィール
監査法人トーマツ退職後、ゴールドマンサックス証券にてバランスシート投資のファイナンス、バリュエーション、ストラクチャリング業務に従事。
その後、外資系投資ファンドにてプライベートエクイティ、ESG / SDGs投資の実行、投資後の経営支援に従事。
2022年に社会全体として”なんちゃって”SDGsから脱却するためのプラットフォームを目指し、株式会社STACTsを創業。
滝島大貴さんの略歴
2013年 公認会計士試験論文式試験合格
2015年 有限責任監査法人トーマツ入所
2017年 ゴールドマンサックス証券入社
2019年 外資系投資ファンド入社
01. キャリアの変遷
――滝島さんが会計士を目指したきっかけを教えてください。
会計士を目指したのは、ファンドへの興味からです。私が中学生の時、サーベラスというファンドが西武を買収するというニュースがありました。当時の私の感覚では、西武は球団を保有するくらい大きな企業というイメージだったので、そんな大企業を買収してしまうような会社があるのだと、ファンドのスケールの大きさに衝撃を受けました。
高校生になる頃にはファンドは「ハゲタカ」として世間に認知されるようになっていましたが、ファンドのことをよくよく調べてみると、世間での呼称とは裏腹に、投資家という立場から企業の成長に貢献する組織であるという実態が見えてきました。
ファンドのことを深堀りするうちにファンドで働きたいという思いが生まれてきたため、そこで活躍するにあたっての基礎的知識を培う目的で会計士の勉強を始めました。
――ファンドに興味を持ちながらも新卒では監査法人トーマツに入所されました。なぜトーマツに入所されたのですか?
新卒で監査法人を選んだ理由は、ファンドが新卒採用を行っていなかったからです。
ファンドで働くには、会計知識の他にM&Aや投資業務の経験が必要なため、一般的には中途採用のみが行われています。そこで、新卒では監査法人で監査業務に従事することで、M&Aや投資業務に関する知識を深め、その後のキャリアに繋げようと考えました。
トーマツを選んだ理由は、トーマツが商社の監査に強みを持っていたからです。商社は日系企業の中でも特にアクティブにM&Aや投資業務を行っているため、商社の監査を行うことでM&Aや投資業務の知識を深められると考えました。実際トーマツの商社チームでは、通常の監査業務の他に、買収時のバリュエーションをレビューする業務や、買収が財務数値にもたらす影響を算出する業務などに携わることができました。
――トーマツで2年間勤務された後ゴールドマンサックスに転職されましたが、転職の経緯について教えてください。
トーマツを出るタイミングでファンドへの転職を検討したのですが、グローバルな業務の経験や投資業務のスキルが少し不足しているということで、転職は叶いませんでした。そこで、ファンド転職を成功させるにあたって経験やスキルをより磨くため、ゴールドマンサックスの門を叩きました。
――ゴールドマンサックスではどのような業務を行っていたのですか?
ゴールドマンサックスでは、主に自己勘定投資を行う部署に在籍していました。具体的には、投資前のバリュエーションのレビューや投資時のストラクチャリング、投資後の業績管理を担当していました。ゴールドマンサックスでは、監査法人時代よりも密接に投資業務に触れられたため、投資業務を生業にしていくための土台を作ることができました。

――その後念願が叶って外資系投資ファンドに転職されます。転職のきっかけや転職先のファンドを選ぶにあたって重視したことを教えてください。
転職のきっかけは、投資業務に一気通貫で携わりたいと考えるようになったからです。
ゴールドマンサックスはやはり大きな組織だったので、投資業務のプロセスの一部分にしか関与できないというもどかしさがありました。投資業務全体に広く関わりたいと思ったこと、そして投資業務に関する知識をある程度身に着けることができたことから、かねてからの目標であったファンドへの転職を決断しました。
転職先を選ぶにあたって重視したことは2点あります。
1点目は、案件獲得からイグジットまで投資の全プロセスに関与できることです。
2点目は、企業の短期的な売り買いで収益を得るのではなく、投資先企業に長期的に関与することで投資先の成長に貢献するという方針を持つファンドであることです。
これら2軸に基づいて転職先を検討した結果、現在のファンドに辿り着きました。
――外資系投資ファンドではどのような業務を行っていたのですか?
ファンドの業務は投資先企業の買収前と買収後とに大きく分けられます。
買収前は、投資先企業の検討から始まり、バリュエーションやデューデリジェンスなど、買収遂行のための業務を主に行います。買収後は、経営に近しい立場で投資先企業に関与し、成長ストーリーの策定や人員リソースの配分、資金調達の決定などを行います。
ファンドでは、投資業務のノウハウはもちろんのこと、経営者としての資質も必要とされる環境だったため、今までとは違った学びがありました。
02. 今後の展望
――今年には、社会全体として”なんちゃって”SDGsからの脱却を図るため、株式会社STACTsを創業されましたが、創業のきっかけを教えていただけますか?
創業のきっかけは2点あります。
1点目は、ファンドで経営者目線を学ぶことができたためです。
経営に近いところで投資先の成長に関与し、経営の面白さの一端に触れることができたため、自分で会社を立ち上げたいと思うようになりました。
2点目は、日本でのSDGsという言葉の使われ方に違和感を覚えたためです。
外資系ファンドでは、持続可能な社会を目指すSDGsがトレンドとなっており、SDGsを重視した投資や経営が大変注目されています。私自身もSDGsに関連した業務を多く経験し、SDGsの考えは非常に良いものだなと思うのですが、同時に日本には本来の意味でのSDGsが浸透していないようにも思いました。
日本ではSDGsという単語が独り歩きし、持続可能な社会を目指すという本来の目的が見失われているように感じたのです。SDGsにフォーカスを当てた会社を作ることで、このような状況を改善したいと思うようになりました。
――株式会社STACTsのサービス内容を教えていただけますか?
STACTsでは、本来の意味でのSDGsに積極的に取り組んでいる企業(SDGsフレンドリー企業)からの買い物により、個人ユーザーがキャッシュバックリワードを受け取れるプログラム「trophee」をリリースする予定です。
このプログラムによって、企業目線では単なるコストになりがちであったSDGs関連支出を、売上増加のための投資に転換し、社会全体としてSDGsへの取り組みを加速させることを目指しています。
ユーザー目線では、日常の買い物を通じて経済的なインセンティブを得ながらSDGsに貢献するという世界観を目指しております。
――今後どのように事業を展開していく予定でしょうか?
前出のtropheeをより大きなプラットフォームにしていきたいです。tropheeは今年中のローンチを予定しているのですが、ローンチにあたりtropheeの認知度をより高めたいと考えています。
そこで現在、クラウドファウンディングを活用して、tropheeに対する支持や認知を高めていっています。
tropheeをもっと大きくしていくことで、本来の意味でのSDGsを社会に浸透させていきたいと思います。
03. 滝島大貴さんから若手会計士へのメッセージ
――最後に若手会計士に向けてメッセージをお願いします。
メッセージとしては2点あります。
1点目は、興味を持ったことはしっかり掘り下げるべきということです。
私自身、中学生のときにファンドに興味を持って色々調べたことが、次第にやりたいことに変わっていってこれまでのキャリアに繋がっています。日常の中で興味を持ったことを深く調べてみることで、その後のキャリアが大きく変わることもあるかなと思います。
2点目は、パッションを大事にすることです。
私の経験ですが、若手の転職はスキルを問われることはほとんどなく、自分自身にどれだけやる気があるか、パッションがあるかということが重視されていたように思います。若手のうちは、スキルの有無にかかわらず、自分が興味のある仕事にがむしゃらに立ち向かってみるのがいいと思います。

株式会社STACTsのWEBサイトはこちら
https://stacts.co.jp/
tropheeのクラウドファウンディングページはこちら
https://camp-fire.jp/projects/view/608863
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