公開日:2024/07/12
PwCアドバイザリー合同会社 S.Yoshida
Q:これまでのキャリアと現在のお仕事について教えてください!
新卒では幅広い業務を取り扱っている保険業界に魅力を感じ、国内大手生命保険会社に入社しました。会社内での異動が多く、新人時代は支社で過ごし、その後は商品開発と営業を経験し、お客様からの申し出を分析する部署も経験しました。営業と本社部門を繰り返し、様々な業務に携わりました。異動が多いことで様々な経験を積むことができ、前の部署と違う目線で物事を見られるようになるという意味では成長できる良い機会であったのですが、やはり専門性が育ちにくいため自分の強みを作りづらく、転勤の多さがライフスタイルと合わなくなってきたため、転職を決めました。
これまでの保険業界での知見を活かせる仕事が良いかと考え、様々な事務の効率化のためにシステムを導入するといったビジネスプロセスエンジニアリングを行っている日系のコンサルティング会社に転職しました。しかしここでもクライアント先が保険会社に限定され新たな刺激が少なかったため、これまでとは違う業界に接してみたい、もっと英語を使う仕事をしてみたいという思いが芽生え始め、新たな一歩を踏み出すために2.3年で転職を決めました。他のBig4 FASなども視野に入れた上で、面接してくださった方の雰囲気や周囲からの助言もありPwCアドバイザリーにご縁があると感じ、現在の業務に就きました。
現在はカーブアウト案件のDD(スタンドアローンデューデリジェンス)に携わっています。カーブアウトというのは、複数の事業を抱えている会社から、経営戦略をふまえてある事業を切り離して売却したり、新たな会社として独立させたりすることをいいます。親会社または大きな企業グループから離れ、カーブアウト後に独自で成長していくためにどのような手当が必要なのかを特定・検討するためのDDを行い、その後、クロージングの支援などを行います。クロージング後は買い手の意向に沿うようにガバナンス、および事業を育てていく必要がありPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)支援を行います。英語を使う案件も多いですが、どんなに流暢に話せても、認識の違いによる誤解・軋轢を生まないためにも、前提から一つ一つ丁寧に議論するように心がけています。
Q:お仕事のモチベーション、やりがいを教えてください!
M&A案件は、どのようなプロジェクトでもなかなか理屈通りにはいかず、ステークホルダーの人間的・心理的な部分が垣間見えるところが感慨深いと思っています。とくに被買収企業側は、買収されることに対する不安があるため、感情的な部分が吐露されるようなシーンもあります。そのような変化の渦の中で自分の役割を持ちながらお仕事をさせていただくのは、奥深さを感じます。
同時に、どれだけこちらが理屈で攻めても、相手が動いてくれるとは限らず、そのようなときのアプローチなどはプロジェクトを重ねるたびに勉強になります。同じ条件・交渉のM&Aは存在し得ないため、その時々に合わせて臨機応変に対応することが求められます。何がその時の課題で、何を解決すべきなのかをステークホルダーと共通認識として持つことで、議論が進みやすい環境を作っていきたいと考えています。
Q:スキルアップのためにしていることを教えてください!
英会話力の維持向上に励んでいます。業務の中で直接喋る機会はありますが、案件から離れた期間はどうしてもその機会が減ってしまうので、土日に英会話教室に通うことで喋る時間を確保しています。コロナ禍で中断した時期もありましたが、前職にいた頃から通い続けています。英語がネイティブでない国の方と話す場合は、聞き取るのが難しい場合もあり、そのようなリスニング力は実践のなかでも身につけていきたいと思っています。そして英語によるコミュニケーションでは、より明確に伝わるように、自分の頭の中で整理しながら、ゆっくりはっきり喋ることを意識しています。
担当の案件が今まで自分が関わったことのない業界となる場合もあり、そのような分野では基本的知識が足りないことが多いので、関連分野の書籍を読んで、基礎的な情報をできる限りインプットするようにしています。
Q:自分へのご褒美は何ですか?
自分の気持ちをリセットしてくれるのでジョギングが好きです。平日はなかなか時間が取れないため、土日に5〜10kmくらい走ります。運動自体は得意ではないですが、短時間でも走ることに集中することで、仕事の悩みやもやもやをリセットできる気がします。
Q:仕事とプライベートそれぞれ目標や夢を教えてください!
新人の頃はどうしてもタスクメインで考えてしまっていたのですが、最近では、周りの人や一緒に働いている上位の方の働き方を見ていると、クライアント企業にとって何が課題なのかをきちんと考えたアプローチをされている姿に気がつきました。まだまだ勉強中ではありますが、自分もそのような姿を目指しています。
また、難しい局面での捌き方もやはり上位の方が参考になることが多いですが、その方法は人によって合う合わないがあると思うので、上位の方のアプローチを身近で見て、自分に合ったアプローチを取り入れることができるように精進しています。
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エルゴノミクスキーボード:巻き肩になりにくく、疲れにくいです。
この記事を書いた人
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