公開日:2024/09/18
Phoenix Accounting Singapore Pte Ltd 福島恭子
Q:これまでのキャリアと現在のお仕事について教えてください!
高校時代、進学を考える中で職業図鑑をみて会計士という職業を知り、「炎の塔」で有名な中央大学を選び、大学在学中に会計士試験に合格しました。大学では国際会計系のゼミに所属しており、ゼミの教授がKPMG LLPニューヨーク事務所で長く活躍されていた方で、教授からKPMGやあずさ監査法人の話をよく聞いていたこともあり、大学卒業後はあずさ監査法人の国際部署に入所しました。
現在海外で働いており、ファーストキャリアも国際系の部署を選択していたことから最初から語学に自信があったように思われるかもしれません。しかし、監査法人時代は年に1度はTOEICを受験していたもののスコアは500点にも届かないレベルで、周囲には帰国子女もおり、そのような環境下で英語を武器にしていくのは難しいだろうと思っていました。監査法人では、建設業・製造業・サービス業をはじめとした、会社法・金商法の法定監査に従事していましたが、スタッフ3~4年目で訪れる修了考査後の転職ムーブが来た際に、私自身もキャリアを見つめなおし、あずさ監査法人という大きな組織で監査を続けるよりも、実務側の視点を身につけプレイヤーとしてのスキルを伸ばしたいと思い、国内の上場会社の経理部に転職しました。転職する際のプライオリティは、一緒に働く人、そして、様々な業務にチャレンジンできる環境でした。転職先の会社は、経理部長が元あずさ監査法人の方でご縁を感じ、会社としても拡大フェーズにあったことから色々挑戦できそうと思いジョインしました。実際に、上場企業にしては少人数だったこともあり、経理・決算業務や税務申告業務に留まらず、SPC会計、J-SOX、株式総会対応、会社の設立/解散登記等の様々な業務に従事しました。
そんな中、”30歳”という節目を迎えるにあたり、ふと、ワーキングホリデー申請の年齢制限を意識するようになりました。大学時代を振り返れば、私自身は会計士試験に相当の時間を費やしたものの、他方で周囲には留学にチャレンジする人もいて、その挑戦を心の奥で羨ましいと思っていた気もします。年齢的にもラストチャンスという思いから、事業会社をいったん退職し、キャリアの明確な目標も無いまま、ワーキングホリデービザでカナダに渡航しました。ワーキングホリデー中は、会計関連の仕事からは完全に離れていました。
ビザ期間を終えて帰国し、当初は日本で就職活動をしていました。しかし、日本で仕事を再開すると、日本の環境に良くも悪くも染まり、カナダで得た経験も活用できず、グローバルな観点も退化させかねないと感じ、海外の現地採用に方針転換し、インフラ事情等を鑑み1人でも暮らしていけそうなシンガポール・マレーシア・タイに絞って転職活動を行いました。その結果、現職の日系会計事務所であるフェニックスグループのシンガポール法人にご縁があり今に至ります。当社は東南アジアを中心に複数拠点あり、入所後は(シンガポールだけではなく)マレーシアも担当し、現在は出張ベースで両国を行ったり来たりしています。私は主にコンサルティング業務を行っていますが、クライアントは日系上場会社の子会社から個人事業主まで様々です。会計・監査は監査法人での経験、税務は事業会社の経験が大いに役立っていますが、現在の業務には、そうした日本の税務・会計・監査等はもちろんのこと、ビザ・会社法・給与関連まで幅広い知見が求められるため、日々勉強しつつ、クライアントのなくてはならない存在になれるよう頑張っているところです。
Q:お仕事のモチベーション、やりがいを教えてください!
クライアントの多くは海外進出をしている(目指している)日系企業ですが、日本にいると意識が向かない現地法人ならではの課題も多く、想定外のことがよく起こります。しかし、クライアントが順調に事業拡大・展開する中で我々のサービス領域については信頼してお任せいただけたり、厳しい状況でも一緒に頑張っていきましょうと言ってもらえる時は嬉しいですし、その信頼に応えられるよう頑張ろうと思います。
また複数拠点を担当しているため、それぞれの拠点の社内チームからも色々な視点を得られて、モチベーションに繋がる事も多いです。
Q:スキルアップのためにしていることを教えてください!
前述したとおり、日系企業が海外進出するに際してビジネス展開や移住するクライアントのサポートが中心となりますので、日本と現地の商習慣双方を理解しつつ、ギャップをどう管理していくか、という視点を常に持ちながら日々情報をキャッチアップするように意識しています。
サービス内容もクライアントに応じてオーダーメイドに提供しており、特にアドバイザリー業務の序盤は幅広い知識を求められることが多いですが、それらは一朝一夕で身につけられるものではないのはないので座学でインプットしつつも、あとは現場での経験値を積むことによって都度習得しています。
Q:自分へのご褒美は何ですか?
シンガポール在住となった現在は、一時帰国時の日本での食事がご褒美です!日本食は海外でも人気なので、日本食レストランも独立系・チェーン共に増加していますが、やはり日本での食材・味付け、種類の豊富さ等々には勝てません。
毎回日本から戻ると体重が増えているのが悩みです(笑)
Q:仕事とプライベートそれぞれ目標や夢を教えてください!
仕事面では、さらに1か国担当できるように、現在の2拠点(シンガポール・マレーシア)の知見は溜めつつ、次のステップにいけるように着実に準備していきたいです。単身で海外に渡航し生活していくことに高いハードルを感じる人もいらっしゃるかと思いますが、踏み出してみれば意外と何とかなるものです。会計士としての下地はありますし、語学力に自信がなくても生きた英語でブラッシュアップされていきます。ご家庭の事情等制約があり海外移住が難しい場合でも、インバウンド側に回る等グローバルな仕事の機会は探せば沢山あると思うので、私自身も現在はアウトバウンドの仕事がメインですが、いずれはインバウンド側の経験も積みたいと思っています。
プライベートでは、現在住んでいるシンガポールではタイやベトナムなど週末旅行が可能な周辺国も多く、仕事でも頻繁に訪れるマレーシアは国内も広いので、時間と場所を有効活用してもっと旅に出ようと思います!
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Japanese Food:#お寿司 #おにぎり#豚の生姜焼き
Local Food:#肉骨茶(バクテー)
YouTube:#あなたの理想不動産 #QuizKnock
Motto:#頑張りつつ息抜きを忘れないこと
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出張に必要なパスポートとサイン文化につき必要なペン(いずれも昔の同僚達に餞別でいただいたものです!)
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出張のおともとして、ミニ水筒・アロマオイル・クリームは必須です!
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カフェ巡りが好きです♪
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