公開日:2024/07/05
PwCアドバイザリー合同会社 E.Mizuno
Q:これまでのキャリアと現在のお仕事について教えてください!
新卒で国内証券会社に入社し、最初の5年半は機関投資家向けの株式のセールスや投信など幅広い法人営業を行っていました。
株を”売る側”に従事しているうちに、自分で”投資する側”に行きたいと感じるようになったものの、営業から投資に移るのはなかなかハードルが高かったので、キャリアチェンジを視野に入れた上で英国に留学をしました。留学前に行ったことのある海外はグアムのみで、元々英語が堪能だったわけではなかったため、仕事をしながら英語の勉強に励みました。英国は世界各国から人々が集まっており、自分の主張をはっきりと言える方が多く、交流を深める中で精神的なタフさやオープンマインドな姿勢を身に付けることができたと感じています。
帰国後、官民ファンドに入社してからは、業況の厳しい企業を担当させていただく機会が多かったので、自然と事業再生分野に興味をもつようになりました。そして、本格的に事業再生分野に携わりたいと考え、PwCアドバイザリー合同会社(以下、PwCアドバイザリー)に転職しました。
PwCアドバイザリーではRestructuringチームに所属し、事業再生分野に携わっています。事業再生に向けた再生計画の策定/検証および実行支援、金融機関をはじめとするステークホルダーとの交渉/説明に従事しています。他には、民事再生法や会社更生法適用申請支援の案件等も行っています。案件にもよりますが、再生計画は短くて2,3カ月を目安に作成しています。クライアント企業の業況が厳しく、資金繰りも厳しくなっている状態にあるので、タイムラインは短めに進めていくことが多いです。
一方で法的整理案件の場合は規模の大きい企業であることが多いので、数年のスパンでやり取りしています。アドバイザリーは合理性を突き止めていく仕事と思われがちですが、実際は合理性の枠に留まらない感情面をケアしていく仕事でもあります。事業再生においては、対象企業の方や金融機関の方など関係者全員が厳しい判断をしなくてはならないので、それぞれが納得できるところにいかに落としどころをつけられるかという点で難しさを感じます。交渉をしていく上で、最終的にはやはり経済合理性を考慮した上での判断となりますが、いかに必要なプロセスを踏んでいくかが重要だと考えています。とくに窮境状況にあるクライアント企業を担当するときは、肉体的にも精神的にも大変な局面ではあるので、対話をしている方の心境を想像しながら議論を進めることで、感情面でのケアを心掛けています。
Q:お仕事のモチベーション、やりがいを教えてください!
アドバイザリーは、クライアント企業が直面するハードルを超える支援をする業務ですが、私が所属するRestructuringチームが担当する事業再生フェーズの場合、そのハードルが通常より高いケースがほとんどです。
事業再生というのは、基本的に企業が置かれている厳しい環境からどう脱却させるか、苦戦が続いている企業をどうやって立て直すかということだと考えています。確かに苦戦が続く状況から脱することは簡単なことではありませんが、苦しい状況の企業をいかに良い方向に持っていけるかがアドバイザーとしての私の責務であり、困難である分、その壁を乗り越えるためにクライアント企業やステークホルダーと議論を尽くし、再出発に向けた道を切り開いていくことにやりがいを感じます。
そうは言っても、なかにはさまざまな要因で、再生に向けたスタートラインに立ったものの、自走することが困難なケースもあるため、関係者の方と協議を重ねて試行錯誤しながら、会社の仕組みづくりを行うことで、再生に向けた支援を進めています。
また、アドバイザリー業務では、クライアント企業とともに共通の目標に向けて一緒になって汗をかき、ハードルを越えるプロセスに関与することができるので、よりやりがいや魅力を感じています。
Q:スキルアップのためにしていることを教えてください!
最近は、デジタルツールのスキルアップに注力しています。事業計画の策定は、クライアント企業の過去の実績を集計して分析するステップが必要となりますが、その際、膨大な量のデータが出てくるので、それらを効率よく処理することが求められます。
PwCアドバイザリーでは、今まで手作業で行っていた作業を効率化できる分析ツールの導入を推進しています。これらに関する社内研修の実施や社外研修の受講支援があり、そのような制度を積極的に活用し、また関連書籍も参考にすることで知識の習得に努めています。社外研修はオンラインであることが多いため本業で忙しくても受講しやすく、研修費用も会社から補助が出るため取り組みやすい環境だと感じています。
デジタルスキルは、アウトプットを繰り返して習得できるものでもあるので、業務に積極的に取り入れ、チームメンバーとも知識を共有してサポートし合いながらブラッシュアップを図っています。
Q:自分へのご褒美は何ですか?
海外旅行が自分へのご褒美です。特に遺跡巡りが好きで、三大仏教遺跡であるカンボジアのアンコール・ワット、ミャンマーのバガンは行ったことがあるのですが、残るインドネシアのボロブデュールへ近々行きたいです。
Q:仕事とプライベートそれぞれ目標や夢を教えてください!
次の世代により良い社会をつないでいくことに貢献したいと考えています。クライアント企業へアドバイザーとして高い貢献を果たしていくことはもちろんですが、社内の若手/後輩職員に対しても人材育成の機会や働きやすい環境づくりを実施していきたいです。
PwC Japanグループでは「Design Your Workstyle」という、それぞれのライフスタイルやライフステージにあわせて働き方を柔軟に選ぶことができる制度を導入しています。人によって体力や希望する勤務形態は異なるので、個人個人が自分に合った働き方を選択し、プライベートの時間も大切にできます。私の場合、プライベートの目標は趣味のお菓子作りの腕を磨くことです。
Favorite
Food:#お米
Movie:#ターミネーター2
Music:#Dragon Ash
Motto:#納得できる答えにたどり着くまで、やり続けること
PRIVATE PHOTOS
リラックスアイテム
ハーブティーで日々の疲れを癒しています。
プライベート
お菓子作り:週末は息抜きがてらに趣味を楽しんでいます。
プライベート
ジム:仕事終わりにジムに通い、健康に気を遣った生活を心掛けています。
この記事を書いた人
「人と繋がり、可能性を広げる場」CPASSを運営するスタッフ達です。CPASSメンバーは、20~40代まで幅広い年齢層の公認会計士達を中心に、キャリア支援のプロフェッショナルなど様々なバックグランドを持つメンバー達で構成されています。「絶対に会計人達の役に立つ情報発信する」、「CPASSにしか出せない価値を提供する」をミッションとして集まった熱いメンバー達です。CPASS独自の視点からの見解を是非、楽しんでください。