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公開日:2024/07/03

  • IPO
  • セミナー講師
  • 独立
  • 社外役員

髙岡万由美公認会計士事務所 髙岡万由美

  • #2児の母
  • #40代
  • #同志社大学出身
  • #大阪府出身
CAREER HISTORY

 


 

     

    Q:これまでのキャリアと現在のお仕事について教えてください!

    高校生の時に、先生から卒業生の女性で会計士になった人もいると紹介していただいたのがきっかけで会計士という職業を知りました。生まれ育った家が比較的古風な考えで、女の子は勉強などはほどほどにお見合い結婚しやすい位が丁度良いという遠まわしな期待を感じながら育ち、このまま大学を出るといずれお見合い結婚をして自主性を持てない人生になるかもとしれないと思っていた折で、会計士という職業は自立に向いているのではないかと思いました。大学に入って勉強を始め、大学在学中に合格する事ができました。

    生まれも育ちも関西ですが、就職のタイミングで一度新しい環境でチャレンジしてみたいと思い、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)の東京事務所に入所しました。とにかく色々な経験をしたいという思いで入所した監査法人では、本当に様々な業務を経験させて頂きました。入所当初はトータルサービス部に所属し、大手飲料メーカー、アパレル会社をはじめとする幅広い業種、かつ大小様々な企業の会計監査やJ-SOX導入支援、IPO支援業務を経験しました。

    その後結婚をし、出産・育児とライフステージも大きく変化しました。配偶者の転勤に同伴して地方事務所に異動してより幅広い業種の監査業務を経験し、育児休業からの復職後は品質管理本部で監査マニュアルの整備や監査業務ソフトウェアのプロジェクトマネージャーとして業務を遂行しました。海外ともやり取りをしながら多くのメンバーが関わるプロジェクトをマネジメントすることにやりがいを感じていましたが、家族や自分の体調とのコンディションとの調整が難しい時期があり、監査法人を退職し独立する決断をしました。

    独立後は、幼稚園に通う子どもとの時間を作ったり、小学校のPTAで副会長を務めたりする等育児にも時間を取りつつ、お声かけ頂いた案件を中心に会計監査や内部統制支援業務を始め、地方自治体の推薦業務やアドバイザリー業務、研修講師など業務の幅を広げると共に、会計士協会千葉会のハロー会計プロジェクトメンバーとなり、現在は広報委員も務めています。また、2021年からはIPO準備会社の常勤監査役を務め、スタートアップ段階での会社の内部統制の整備やリスク管理に社内にいる監査役の立場から取り組み、現在はIPO準備会社の社外役員も務めています。


     

    Q:お仕事のモチベーション、やりがいを教えてください!

    会計監査は資料から会計の数字を見ることはもちろんですが、現地往査や棚卸立会などで現場に行って、そこで業務を行う方からお話を聞く機会が沢山あります。マイナス40℃の冷凍倉庫、真夜中のアパレル店舗、白衣に着替えて入る医薬品製造工場など、普通は立ち入れない場所に入って、実際にそこで実務に当たっている方からお話を伺いました。数字に落とし込まれていく過程を肌で感じながら、数字や内部統制の構築を見て必要なアドバイスをすることができる所に面白さを感じています。

    また、常勤監査役を務めてみて、監査役監査と会計監査は、メインとして対象とするものが業務か会計数値かという違いはあるものの、経営者の誠実性を重視しながら物事を判断したり、懐疑心をもって有効な監査を実施する点など共通する点が多く、会計士としての知見がいかしやすい分野だと感じました。社外役員としても、会計士としての知見をいかした的確な助言が期待されていると実感しています。

    私が会計士の資格を取ると決めたのは、2000年当時の女性が結婚・出産・育児の過程で仕事を続けられるのがまだ当たり前ではなかった時代に、この資格があれば働き続けられるかも、と思ったためでした。実際、夫の転勤時に地方事務所に異動したり、独立後に仕事の幅を広げて新しいチャレンジをできており、会計士の資格は私にとっては仕事をしていく上でパスポートのようになっていると感じています。

    Q:スキルアップのためにしていることを教えてください!

    仕事の一回り外側に関心を持って、勉強会の機会があれば積極的に参加するようにしています。例えば、独立後に、戦略MGという模擬経営ゲームのインストラクターの資格や、コーチングのコーチ資格を取得したりしました。これらはビジネスの思考を概念化したり、クライアントや従業員の方とコミュニケーションを取る際に役立っており、自身のOS強化に繋がっていると感じています。


     

    Q:自分へのご褒美は何ですか?

    まだ子育て期ですが、最近では上の子が下の子の面倒も見てくれるようになり、自分の時間も少しずつ確保できるようになりました。休みの日は年に数回マラソン大会に出たり、ゴルフの練習に行ったりと比較的自由に過ごしていますので、気の置けない仲間と過ごす楽しい時間が何よりのご褒美になっています。

    また、おいしい栗に目がないので、おいしいパティスリーでモンブランを買ったり、和菓子屋さんで栗きんとんを買って家族と食べるのも楽しみにしています。

    Q:仕事とプライベートそれぞれ目標や夢を教えてください!

    仕事では、人に分かりやすく伝える、ということにやりがいを感じています。今も研修講師をしていますが、コーチングの資格を取得した事で、(会計士の業務の性質上)正しさを追求する左脳型の思考に偏っていたところから、ありたい姿やビジョンを追求する右脳型の思考も身につけることができ、会計に苦手意識を持つ受講生と向き合う際にも心情に配慮して声をかけたり、研修の中身についても複眼的視点で検討できるようになったと実感しています。今後も人に教える仕事を増やしていきたいと考えております。また、会計に留まらず経営分野について知見を深めたいと考えていますので、子育てのタイミングを見つつ大学院に通うことにも関心があります。

    プライベートでは、マラソンとゴルフがマイブームです。どちらもまだまだ初心者の域ですが、ゴルフは仲間と気軽に誘い合ってコースに行けるようレベルアップしたいです。マラソンは継続して、いつかハワイのホノルルマラソンに出てみたいです。

    Q:育休復帰後の働き方の工夫を教えてください!

    スケジュール面については、監査法人勤務の頃は、時短勤務などの制度を利用しつつ、急ぎの案件が入った場合は業務を滞らせないよう夜でも対応するなど、柔軟に対応していました。独立後は、学校行事などは先にスケジュールに入れて予定を組むようにしています。

    時間のやりくりに関しては、第2子育児休業からの復職後の時期、夫が単身赴任の中家事・育児を自分で抱え込み過ぎた反省から、その後は子どもの幼稚園の送迎を地域のファミリーサポートの方にお願いしたり、お掃除は水回り中心に専門の方に来ていただいたりして、手が足りないところは人にお願いするようになりました。日々の家事では、時短家電として自動調理鍋(SHARPのホットクック)を使うようになりました。使用歴5年で使用回数は1000回を超え、忙しい日でも帰ってドアを開ければ手作りカレーやシチューがある、という安心感に助けられています。今や私には炊飯器と同レベルの必需品となり、とってもオススメです!


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    Book:#あきらめない(村木厚子著)女性が仕事をしていく上での強く温かいメッセージがこもってます!
    Motto:#何をするかだけでなく誰と過ごすか大切にする

    HP:髙岡万由美公認会計士事務所 | 千葉県習志野市にある公認会計士事務所 (m-takaoka-cpa.biz)

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    仕事アイテム

    仕事アイテム

    PAUL & JOEのPCバックです。
    お気に入りの鞄を持つと、仕事に向かう気持ちが前向きに♪

    リラックスアイテム

    リラックスアイテム

    アロマグッズです。ほっとリラックスしたい日は、お湯に香油を入れたり、バニラの香りのキャンドルをつけてお風呂に入ります。

    プライベート

    プライベート

    カードコーチング用のビジョンカードです。右脳を使って感じながら考えることができ、セルフコーチングにも使っています。

    この記事を書いた人

    2019年会計士試験合格後、監査法人で監査・アドバイザリー業務に従事。2023年よりCPASSに参画し、女性会計人材向けのイベント企画・運営、CPASS for Womanのディレクションを中心に担当。山口県出身。女性や地方勢に向けて会計士の魅力をPRしていきたいです!