公開日:2024/08/19
大手監査法人での不妊治療
こんにちは、30代ワーママ企業内会計士Fumieです。
コラムをご覧いただきありがとうございます!
先日家族で皇居にお散歩に行きました。
皇居近くのビルでご飯を食べていると、なにやら知っている人たちがお店に入ってきました。
なんと!わたしが大手監査法人在職中ずっとお世話になっていたパートナーさんとマネジャーさんと偶然再会できたのです!!
みなさんそれぞれには大変お世話になったのですが、特にパートナーさんは職員管理を当時担当されていたこともあり、とてもお世話になりました。
実はわたしは入社(=結婚)2年目くらいから不妊治療をはじめていました。
そのため、業務の分量等をそのパートナーさんに相談させていただいていたのです。
今日は当時の思い出話を振り返りながら、「大手監査法人での不妊治療」というコラムを書いていきます。
わたしは、普通の人なら1ヶ月に1回くる生理が3から4ヶ月に、しかも不定期にくるという体質です。
つまり、普通の人なら月に1回くる妊娠のチャンスが3ヶ月か4ヶ月に1回くるかなというような状況です。通常1年に12回あるチャンスが4回か3回しかありません。
しかも不定期なので、妊娠しやすい日をある程度の確度で予想するのも不可能です。
このような状況なので、結婚当初から妊娠を目指すなら不妊治療は必須と覚悟していました。
不妊治療にはざっくりいうとタイミング法、人工授精、体外受精というものがあります。
一般的にはタイミング法→人工授精→体外受精と治療がステップアップします。
ステップアップするにつれて金銭的にも身体的にも負担が大きくなります。
前者2つの場合は特段薬を使わない人が多いのですが、わたしは体質的に早い段階から定期的に注射をしなくてはなりませんでした。
最初に通っていた病院は自己注射ができなかったので、毎回病院に行かなければならずかなり大変でした。
終業後に行こうとするとかなり待つ(不妊治療をしている人はこんなにも多いのかと驚きました)、事務所勤務のときはお昼休みに病院に行き注射をしていました。
そんな状況でしたので不妊治療最初の段階で、業務との両立方法をかなり考えました。
自分だけでできることには限界があるため、冒頭のパートナーさんに以下のようなことをお話ししました。
●遠方出張はできるだけいれないでほしい
●終業後病院に行くことが多くなるので、残業前提のアサインは別の人にお願いしたい
●この状態で1年ほどやって、うまく行かなかったら不妊治療のために休職する可能性がある
そのような相談は今まであまりなかったのか少し戸惑っていらっしゃる感じもしましたが、快く受け入れていただけました。
ちなみに、わたしがこういった状況である旨はそのパートナーさんからマネジャー層以上のかたに共有いただきました。その方がアサインの協力が得やすいと思ったからです。
ここが大手監査法人で不妊治療をしてよかったと思うポイントその①です。
わたしが勤務を制限したいと言ったときでも、同じ職種の方がたくさんいるので死活問題にはなりません。
もしわたしのファーストキャリアの職場で同じことをしようとした場合、実現は難しいと思います。当時、わたしの部署には上司とわたししか常勤職員がおらず、他は非常勤の方々という状況だったからです。
監査法人では常勤・非常勤と異なっていても同じような業務をすることもあると思います。ただ、わたしのファーストキャリアの職場では常勤と非常勤では全く異なった業務をしていました。つまり、わたしが業務を制限しても代わってくれる人は基本的にいません。
他部署からの助っ人を期待することは現実的には無理です。
(わたしが就職した当時の話ですので、現在は変わっていることを祈ります。)
大手監査法人ではこのようなお願いにも柔軟に対応していただけて、ほんとうにありがたく思っています。これは第二子出産時にも同じことを思いました。(詳しくは後日アップ予定の「大手監査法人での妊娠出産」をご覧ください。)
職場に不妊治療のことを話すか話さないかは人によって判断が異なります。
もし現段階で迷っており、アドバイスが欲しいという人がいらっしゃればぜひ連絡ください!
その後タイミング法でも人工授精でも全く妊娠しなかったので、体外受精にステップアップすることにしました。この段階で体外受精症例の多い病院に転院しました。
別コラムで、わたしなりの不妊治療病院選びのポイントをお伝えしたいなぁと思っています。
体外受精とは、ざっくり言うとお腹の中で育てた細胞を取り出して、受精させて、またお腹に戻す方法です。
お腹の中で細胞を育てるにあたり薬を使う病院と使わない病院があります。
わたしは薬を使う、しかも自分で注射をする方針の病院に通っていました。
なので、一時期は朝注射をしてから出勤するということをしていました。
注射が効いているかの定期確認と、実際に細胞を取り出す処置のために、この時期は1ヶ月で5から6回ほど通院しました。
大手監査法人で不妊治療をしてよかったなと思うポイント②です。
これは非監査をメインでやっている方には当てはまらないのですが、一応紹介させてください。
会計監査の場合、大体のスケジュールが読めますよね。通院のスケジュールも医師に聞けば大体わかります。期末繁忙期や往査期間などを避けた日程で通院スケジュールを立てることができます。一般企業だと決まった繁忙期がなく、いつ余裕がでるかわからない場合もあると思います。
「大体の繁忙具合が読める」というのは、育児の場面でもかなり助かります。(詳しくは後日アップ予定の育児関係コラムをご覧ください。)
このように治療を進めていたし、わたし自身不妊治療をしていることを公言していたので、大手監査法人在職中は「実はわたしもやっています」「今後考えているんですがどうしましょう」と声をかけていただくことも多々ありました。
大手監査法人で不妊治療をしてよかったポイントその③として、仲間がたくさんいるということが挙げられます。
仕事との両立、有給の取り方のポイント、ジョブ内やクライアントとのコミュニケーションのコツなど、たくさん情報交換することができます。
職場に公表するか迷っている人は、公表したら仲間が見つかるかどうかの点を検討してみるといいかもしれません。
そんなこんなで、運良く体外受精で子どもを授かることができました。
これもひとえに冒頭のパートナーさん、事業部のみなさん、ジョブのみなさんの温かいお心遣いのおかげと感謝しております。
おやおや、こんないい職場をなぜ辞めた?と思う方もいらっしゃいますよね。そちらについても後日コラムにまとめたいと思っていますので、よろしければご覧ください。(宣伝ばかりで恐縮です。)
以上、今日は大手監査法人での不妊治療についてお送りしました。
ここについてもっと詳しく知りたい!自分の今後について意見を聞きたい!という方がいらっしゃったら、ぜひぜひご連絡ください。
また、わたしはCPASSの女性会計士向けイベントによく参加しているので、ぜひその場でリアルにお会いできるとうれしいです!
本日はコラムをお読みいただきありがとうございました!