人と繋がり、可能性を広げる場

公開日:2025/03/18

学校法人頌栄女子学院/森田真里子

  • #2児の母
  • #40代
  • #慶應義塾大学出身
  • #東京都出身
CAREER HISTORY

     

    Q:これまでのキャリアと現在のお仕事について教えてください!

    2002年に合格後、パブリックの世界に興味があったのでEY新日本有限責任監査法人に入所し、企業監査、パブリック部門の監査や財務アドバイザリー業務を担当しました。アドバイザリー業務では大手医療法人や学校法人における経営計画および財務計画策定業務に従事しました。一般企業と異なり、パブリック事業は地域社会への貢献も一つの目的であるため、クライアントの社会の中での位置づけや役割を広い視点から考えるような役割も求められます。パブリックのクライアントは都内に限らず全国各地にあるので、出張が多く、多いときは1カ月のうち3分の2は出張に出ている生活でした。私のように出張が好きな人にとっては、色々な土地での経験もパブリック業務の魅力と言えるでしょう。そして、2011年に夫の英国赴任に帯同するため業務受託者へと立場は変わったものの、10年を超える長期に渡ってパブリック業務に携わりました。

    帰国後は、第一子の妊娠中でしたが、御縁あってベンチャー企業の役員に就任しました。当時は子育てより働きたいという気持ちが強かったため、育休は取らずに産休後すぐに復帰しました。しかし、母子共に無理が生じ、子供が入院を繰り返してしまったため、仕事はいったんお休みして今は子育てに専念しようと思い、約1年で退任しました。

    バリキャリで仕事をしている時は子供が気がかりになるものですし、子育てに専念している時は仕事をしていない自分が不安になるものです。ただ、会計士という資格があることで、また戻りたいときに何かしら戻れるだろうと思えたこともあり、今は子供と向き合う時間にしようと思うようになりました。

    そして、2人目の子が小学校に就学するのを機に仕事に復帰しました。2023年に入社したCPAエクセレントパートナーズでは、教務部に所属し、オンライン校舎「CPAバーチャル校」の立ち上げ・運営や、受講生のキャリア相談を行っていました。CPAには共感し合える方々も多く、まだまだやりたいことは沢山ありましたが、現在の勤務先である学校法人の経営に参画するため退社しました。

    現在は、学校法人頌栄女子学院で、理事兼事務長という立場で財務・人事・総務・施設管理など学校を取り巻くすべての事務分野の業務の責任者をしています。校長・副校長・教頭とともに経営メンバーとして様々な課題に向き合う日々です。学校法人の経営は、さまざまな視点から意思決定をしていかなければならないため大変ではありますが、監査法人時代に長期に渡って培ったパブリックの知識と経験を活かして、一歩一歩前進しているところです。

     

    Q:お仕事のモチベーション、やりがいを教えてください!

    公認会計士というプロフェッショナルであるからには、指示書にそった仕事だけではなく、自ら考え、自ら仕事を作ることが大切だと思っています。経営課題の克服に関する本は世の中に山ほど存在しており、クライアントの方もそこに書かれているようなことは既に実践した上で私たち会計士に相談にいらっしゃるものです。そのため、クライアントの方がわざわざお金を払って助けを求めてきたことに対して、期待してくれている以上に専門家としてのバリューを提供することが大切だと考えています。そして、それは相手が事業会社か公的機関であるかは関係なく、相手にとって良いことが何か、社会にとって良いことが何か、それを必死に考えることが仕事の喜びだと感じています。

    私自身、ピンチの時ほど燃えるタイプなので、ルーティンワークよりも、課題が出てきてそれに立ち向かう仕事のほうが楽しさとやりがいを感じます。現在担当している学校法人の経営は、教室の整備から、法人としての方向性の意思決定など大小さまざまな課題が毎日のように生まれてくるので、新鮮でとてもやりがいを感じます。

    Q:スキルアップのためにしていることを教えてください!

    スキルアップという点では、関心のある本を読んだり、BBCのPodcastを聞いたり、セミナーや勉強会に積極的に参加したりしています。また、いろいろな人と出会うことが人としての成長に一番大切だと感じているので、職場の人はもちろん、どのお仕事でも関わっているすべての人の考えや取り組む姿勢に意識を向けて、日々多面的な刺激を受けています。

    Q:自分へのご褒美を教えてください!

    あまり「ご褒美」という感覚を持ったことはないのですが、お金を使うという観点で言えば、数年前に建てた家が大好きなので、プロに頼んでピカピカに掃除してもらっています。また、キッチンまわりには特に愛着があり、友達を自宅に招待した時に人数分のカトラリーが揃っているように、和食と洋食それぞれに合ったテイストの食器で出せるように…と、ついつい買ってしまいます!

    他にも、自然の中で過ごす時間が好きなので、休日は家の庭で食事をしたり、少し遠出して自然に囲まれたところで子供と遊んだりしています。

    Q:仕事・プライベートそれぞれの目標や夢を教えてください!

    CPAにいたときも、現在の学校法人でも、社会に人材を輩出している責任を感じます。どんな人を育てていきたいのかという想いの解像度をもっと上げていき、社会を引っ張っていくような人材を輩出することが目標です。現在携わっている学校法人では、教員免許を取得しているわけではないので、教育カリキュラム自体を考えたり生徒と直接関わったりすることは少ないですが、グローバル教育を通じた人材育成のために海外との提携をどのように企画するかやキャリア教育など、経営的な視点から人材育成に貢献したいと考えています。

    プライベートでは、現在シマリスを飼っていますが、夢としては犬・猫・うさぎ・ハリネズミなどなど動物に囲まれて暮らしたいです!昔から動物が好きなので、一緒に住めたら幸せですね!!

     

    Q:育休復帰後の働き方の工夫を教えてください。

    子供に仕事を楽しんでいる母の姿を見せることは大切なので、子育て期間でも働くことへ罪悪感は持たなくて良いと思います。一方で、働きすぎなくても良いとも思います。子育て期間はあっという間ですが、女性会計士のキャリアはまだまだ長いですからね。一度仕事から離れても進める道があるという安心感が資格保持の強みなので、焦らなくても資格と土台にある知識や経験を活かしていつでもまたキャリアを作っていけるはずです。復帰後は、とにかく子育てと仕事を上手に両立しなきゃ!と頑張りすぎる人が多い印象なので、色々な人を頼り、完璧を目指さないマインドが大事だと思います。

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    Food:#もちもちしたもの
    Movie:#RENT
    Sports#ランニング
    Motto:#
    きっとなんとかなるという根拠のない自信

    この記事を書いた人

    「人と繋がり、可能性を広げる場」CPASSを運営するスタッフ達です。CPASSメンバーは、20~40代まで幅広い年齢層の公認会計士達を中心に、キャリア支援のプロフェッショナルなど様々なバックグランドを持つメンバー達で構成されています。「絶対に会計人達の役に立つ情報発信する」、「CPASSにしか出せない価値を提供する」をミッションとして集まった熱いメンバー達です。CPASS独自の視点からの見解を是非、楽しんでください。