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公開日:2024/08/19

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株式会社Ri-speKt/栗林利紗公認会計士事務所 栗林利紗

  • #30代
  • #早稲田大学出身
  • #福島県出身
CAREER HISTORY

 


 

     

    Q:これまでのキャリアと現在のお仕事について教えてください!

    「ギャル会計士おりさ」として様々な媒体で主に会計士受験生に向けた発信をしてきましたが、「CPASS for Woman」は女性会計人材向けメディアという事で独立後5年間のお話を中心にさせて頂きたいと思います。

     -独立して自由に生きたい。

    そのためには、手に職をつけるしかないという思いで挑んだ会計士試験に合格後、有限責任監査法人トーマツのアドバイザリー事業部に入所しました。その中でも、ERM(Enterprise Risk Management)という、”リスク”と名が付く分野全般を幅広く扱う部署に所属しました。当時は働き方改革の前ということもあり、1年目から相当タフな働き方をしていました。

    会計士のファーストキャリアは監査事業部に進むのが一般的であるところ、私の場合は、入所当時から独立志向で、アドバイザリー事業部の方が今後やりたい業務に直結するのではないかと思い、アドバイザリー事業部を選択しました。結果的に、この時期に培った内部統制やリスクマネジメントの知見はもちろんですが、パワーポイントで資料を作成し、プレゼンする技術は独立後も大いに役立っているスキルとなっています。

    修了考査を受験し、今後のキャリアを見つめ直した際に、やはり早いタイミングで独立したいという思いが依然として強く、合格発表の数日前に監査法人を退職する旨を伝え、数か月に独立しました。会計事務所を開業するだけではなく、アパレル事業用に「株式会社Ri-speKt」を設立しました。
    (※現在は、アパレル事業は売却済みで、会計のコンサル事業を営む会社になっています)
    余談ですが、社名については、元々1人で自由にやっていくことを目的としていたので、自分の名前をもじって深く考えずに決めたのですが、採用を強化し会社を大きくしていることもあり、メンバーと新たに皆の想いを反映した社名を考えているところです。

    独立当初は、とにかく人に会いに行き、お仕事を紹介してもらったり(そのご縁の1つに母校の高専の非常勤講師もあります)、税務の知識をインプットするために税理士法人で業務委託で働きました。監査法人を退職する際、上司には独立して上手くいかなかったら戻ってきますと言ったものの、業務委託で自分の出来る範囲でマイペースに仕事を請け負いながら生計を立てることはできていました。
    一方で、1人でやっていく将来というのが、早い段階で良くも悪くも想像できてしまったことでキャリア迷子に陥ってしまいます。振り返ると、これまでの人生”人と同じ生き方は嫌””自分に飽きたくない”という思いで、「ギャル」「(ファーストキャリアから)アドバイザリー事業部」「20代で独立」という選択をして頑張ってきましたが、次の目標を見失ってしまう期間が訪れました。
    (SNSで「ギャル会計士おりさ」として発信活動を始めたのも、この時期に何か行動しなければならないという思いがあったからです笑)

    そんな苦しい時期を脱する転機となったのが、尊敬する先輩の会計士の紹介で女性会計士を探しているという某ベンチャー企業に参画したことでした。当初は従業員も数人でしたが、この数年で100名規模の会社に成長する様子を間近で見る機会に恵まれ、人が増えると会社として出来る仕事や社会に与えるインパクトが大きくなることを身に染みて感じました。それまでの私は、1人でやっていくことの自由や気楽さを優先していましたが、この経験を経て、これまでの価値観が大きく変わり、私自身も自分の会社を大きくしたいという夢が出来ました。まずはスモールスタートで元教え子や知人の紹介で入所してもらい、現在徐々に仲間が増えてきている状況です。

    事業としてはスタートアップのバックオフィス構築支援や企業再生の案件を請け負っています。立ち上げ期ということもあり、増員することで全体最適のためにどのような決断をすべきか等マネジメントについては模索中の所も多く日々葛藤しています。案件を受けるか否かの判断も私に責任があるので、売上と人材育成のバランス等課題は山積しておりますが、経営者仲間からもヒントを得ながらこなしています。

    昔は「千里の道も一歩から」という諺が好きではなく、生き急ぐ性格だったこともあり、私は大股で道を駆け抜けたいと思っていました(笑)。ただ、今の立場になり、1つ1つの小さな積み重ねがいかに重要かということを実感するようになりました。これまでの人生を振り返ると、誰かの紹介でご縁を頂くことが多く、紹介して下さった方の顔に泥を塗る事がないよう頂いたお仕事に真摯に向き合ってきたことが大きな1歩に繋がってきていると思うので、これからも地に足をつけて着実にお仕事に向き合っていきたいです。


     

    Q:お仕事のモチベーション、やりがいを教えてください!

    大きくは2つあります。

    1つめは、会計を通じてお客様の課題を解決でき、感謝いただくことはとても嬉しいです。お客様と長期的かつ深い関係を築けるのはこの仕事のとても大きな魅力だと思っています。

    2つめは、仲間との達成感です。以前よりプレッシャーを感じる場面は確かに多くなったものの、1人だった時代には感じられない喜びもあります。私が悩んでいる時も、会社のメンバーが一緒に考えましょうと声をかけてくれることもあり、最初は自分だけの会社だったのが、メンバー皆の会社となって、それぞれの得意分野を活かしながら業務を進めていく経験は、お金では買えない貴重な財産です。

    ギャル時代は、ギャルサーの代表もしていました。ギャルサーは、金銭的報酬で人が集まってきているのではなく、”かっこいい””イケてる”という共通のビジョンを持った人が集まった組織で、その人達に憧れて、また人が集まってくるという循環で成り立っています。弊社も、給与や福利厚生等の条件は大企業と同じようにはいかないところはありますが、熱量の高さは強みにしていきたいです。

    Q:スキルアップのためにしていることを教えてください!

    社内では、毎週、税務チームメンバーと税務通信の読み合わせを行う勉強会を実施しているので、その前後に知識のインプットを行っています。具体的には、事前にNotionにまとめた論点をもとに、弊社のお客様に置き換えて何に留意すべきか等ディスカッションをしています。

    また、独立当初から母校での講師業を始め、それ以降定期的に研修講師のお仕事もさせて頂いていますが、やはり学生の前で話すという土台があることが活きていると感じます。私自身が学生の時もそうでしたが、学生は面白い講義は笑ってくれますし、つまらないと寝てしまうので反応がリアルタイムで分かりやすいです(笑)。面白くない授業の時は実力不足だったな、と反省しながら次回の講義に向けて改善するように意識しています。

     

    Q:自分へのご褒美は何ですか?

    一番は旅行ですね。あとはエステにも行きます。

    お金の使い方も大きく変わったと思います。少し前までは「ギャル会計士おりさ」として、自分のブランディングも気にしていましたし、何かある度に絶対に自分にご褒美を買わないといけないと思い、憧れのハイブランドの商品を片っ端から買っていました。
    一通り欲しかったものが手に入った今だからこそ分かるのですが、そこで得られたのは一過性の満足で、自分自身を真に成長させてくれるものではありませんでした。その思考に行きついた今は、私個人のお金は事業投資資金にあてるように意識しています。
    (「ギャル会計士おりさ」のイメージが強い人には意外かもしれませんね笑)

     

    Q:仕事とプライベートそれぞれ目標や夢を教えてください!

    最優先事項は、やはり会社を大きくすることです。会社が大きくなることで、お客様や業界にもインパクトを与えられると思いますし、働いているメンバーにも働きやすい環境を作れると思います。このインタビューを受けている時点では、弊社のメンバーは全員女性ということもあり、女性が自分のオシャレやプライベートも楽しみながら、自分のキャリアアップが実現できる会社作りを目標にしています。
    いずれは沖縄支店も作りたいですし、他の事業も始めたいとも思っています!


     

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    Season:#夏 
    Drink: #コロナビール  
    Motto:#買わない宝くじは当たらない

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    マストアイテムは画面モニター。作業効率も姿勢も改善できる気がして、職場にも自宅にも置いています!

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    とにかく南国が大好きで、時間をみつけては南国ワーケーションをしています!

    この記事を書いた人

    2019年会計士試験合格後、監査法人で監査・アドバイザリー業務に従事。2023年よりCPASSに参画し、女性会計人材向けのイベント企画・運営、CPASS for Womanのディレクションを中心に担当。山口県出身。女性や地方勢に向けて会計士の魅力をPRしていきたいです!